「売れるものを作ろう」と考え始めた瞬間、なぜか手が止まる。
ニーズを調べて、競合を分析して、差別化を考えて——やればやるほど苦しくなる。
そんな経験はありませんか。
この記事では、商品を「売る」ではなく「残す」を起点に考える視点転換についてお伝えします。
商品を売ろうとすると、なぜ苦しくなるのか

「売れる商品を作らなきゃ」と思った瞬間から、すべてが評価軸になります。
これは需要があるか。
競合より優れているか。
お金を払ってもらえるか。
そうやって考えるほど、アイデアの欠点ばかりが見えてきます。
「これじゃダメだ」「もっと良いものがあるはず」。
気づけば、何も作らないまま時間だけが過ぎていく。
売ることを目的にすると、完成する前から失敗を恐れてしまうのです。
「売れるもの」思考で止まっていた自分の話

私も同じでした。
商品アイデアのメモばかり増えていく。
マーケティングの本を読む。
成功事例を研究する。
でも、実物が一つもない。
「いつか完璧なアイデアが浮かぶはず」と思いながら、結局何も始められない。
自分の商品が作れない人が、最初に勘違いしていることでも触れましたが、準備ばかりしている状態は、実は一番苦しいのです。
このループから抜け出せたのは、考え方の順番を変えたときでした。
視点転換:商品は「残るもの」から考える

ある日、「売れるか」ではなく「残したいか」で考えてみました。
半年後の自分が見返したいもの。
過去の自分に渡したかったもの。
誰かに聞かれたときに「これ見て」と言えるもの。
そういう基準で考えると、不思議と手が動き始めました。
売れなくてもいい。
評価されなくてもいい。
まず自分のために作る。
そう決めた瞬間、肩の力が抜けたのを覚えています。
残るものが、あとから商品になる理由

自分のために残したものは、なぜか他の人にも響きます。
それは「本当に必要だったもの」だからです。
マーケティングで考えた商品は、ニーズがあるように見えて、実は誰のものでもありません。
でも、自分が本当に欲しかったものは、同じ悩みを持つ誰かにとっても価値がある。
自分の商品を持つと、世界が選択肢になるで書いたように、商品を持つこと自体が人生の選択肢を広げます。
そして、その商品は「売れそうなもの」ではなく「残したかったもの」から生まれることが多いのです。
健康管理をデータの流れで捉え直すという記事も、もともと自分のために整理したメモでした。
「これは誰かの役に立つかも」と思ったのは、書き終えた後のことです。
今日からできる最小の一歩

難しく考える必要はありません。
今日からできることは一つだけです。
「あとで自分が見返したいもの」を3つ書き出してみてください。
テンプレート、チェックリスト、手順書、考え方のメモ——何でも構いません。
「これがあったら便利だったな」と思うものを書くだけです。
その中の一つを、まず自分のために作ってみる。
売るかどうかは、作った後に考えればいい。
売ることを目的にすると手が止まりますが、残すことを目的にすると自然に続けられます。
この視点の転換が、自分の商品を持つための最短ルートになるかもしれません。

