「何を作ればいいかわからない」の正体

「自分の商品を作りたいけど、何を作ればいいかわからない」——この相談を何度も受けてきました。
そしてかつての自分も、まったく同じ場所で止まっていました。
結論から言うと、商品が作れない原因は「アイデアがない」からではありません。
「商品とはこうあるべき」という思い込みが、すでに持っているものを見えなくしているのです。
商品は「作る」ものではなく、自分の中にある「型」に気づくだけでいい。
この視点を持てるかどうかで、最初の一歩が変わります。
かつての自分も同じ場所で止まっていた

自分もかつて、商品を作ろうとして何も形にできない日々が続いていました。
「商品はすごいものでなければいけない」「誰も思いつかないアイデアが必要」「売れる形まで考えないと出してはいけない」——そう思い込んでいたからです。
結果として、考えれば考えるほど動けなくなりました。
この状態にいると、スキルや経験があっても「これは商品になるレベルじゃない」と自分でジャッジしてしまいます。
実際には、この隠れた完璧主義という構造が、行動を止めているケースがほとんどです。
商品の定義を変えたら、見え方が変わった

転機になったのは、問いの立て方を変えたことでした。
「売れるかどうか」ではなく「自分が欲しいか」「何度も使っているか」という問いに変えたのです。
すると、すでに手元にあるものが急に商品の種に見えてきました。
自分用に作ったツール、判断プロセスのメモ、繰り返し使っているチェックリスト。
これらは「商品を作ろう」としてできたものではありません。
自分が必要だから作っていただけのものです。
でも、それこそが商品の原型だったのです。
正解を探すのをやめるという姿勢が、見え方を変えてくれました。
すでに持っている「型」に気づく3つの問い

自分の中にある型に気づくには、次の3つの問いが役立ちます。
1. 繰り返しやっていることは何か
毎週・毎月、無意識に繰り返している作業やルーティンはありませんか。
それは「自分にとって価値がある」からこそ続けているものです。
2. 人に説明するときに使う「いつもの話」は何か
同じ質問に対して、いつも同じ説明をしていることはありませんか。
それは自分の中で整理された知識であり、他の人にとっても価値があるものです。
3. 自分用に作ったツールや仕組みは何か
仕事や生活を楽にするために、自分用に作ったものはありませんか。Excelのテンプレート、チェックリスト、手順書。
それらは、同じ課題を持つ誰かの助けになる可能性があります。
最初の一歩は、たった3つ書き出すだけ

商品開発というと、大げさに聞こえるかもしれません。
でも最初の一歩は、とても小さなものでいいのです。
「自分が何度も繰り返していること」を3つ書き出してみてください。
それが商品の種になります。
売れるかどうかは、この段階では考えなくて大丈夫です。
まずは「自分にとって価値があるもの」を可視化することが先です。
自分の商品を持つと、世界が選択肢になるという記事でも書きましたが、商品を持つことで得られるのは収益だけではありません。選択肢が増え、働き方の自由度が上がります。
商品は「作る」のではなく「気づく」もの。
すでに持っているものを、少しだけ形にしてみる。
それが最初の一歩になります。

