css を3つ直して、画像を差し替えて、トップの html を保存した。
今回は軽微な修正のみだった。
この後は、クライアントの「更新分だけください」に対応するために、差分データだけ整える作業。
Finder を開く。
更新日時で並べ替える。
上から、今日触ったものを1つずつ拾っていく。
Web制作者だったら珍しくない作業の一つだろうと思います。
数ファイルくらいなら、手で拾えるだろうと、その油断で漏れてしまった経験は、何度もあります。
あとから送り直す。
そのたびに、
「あー、またやってしまった。」
「なんでこうつまらないミスをたまにやってしまうんだろう。」
自分は確認が甘いんだなと思っていました。
リポジトリ管理されていれば、Git で終わります。
この案件では使っていない。
WordPress で、レンタルサーバーに、クライアントのWeb担当者がファイルを直接上げる。
Git を使う側は履歴で片づくのに、使っていない側だけが、ずっと、目と記憶に頼ったままです。
- 「更新分だけ」を目で拾っていると、全部拾えたかが最後まで分からない理由
- 送ったあと・上げたあとの「漏れてないかな」を、記憶以外で見られること
- いまの Finder や同期のままで足りるか、足すとしたらどこか
記事を書いている人

R(アール)
Web制作の現場で18年(現役進行中)。精密栄養カウンセラー。
個人開発をアプリ6本並行しながら、AIと「作る・届ける」を実験しています。
うまくいったことも、月収2,000円みたいな冴えない数字も、隠さず公開中。
教える人ではなく、少し先で転んで戻ってきた人として、あなたと同じ目線で現在地を観測していけたらと思います。
約18年現場でやってきた側として、この3つをこの順で書きます。
途中から Diff Pro Max の話になりますが、読み終わったあと、
次に渡すファイルの条件を、1行書けるところまで行きます。
「更新分だけください」の一言で、Finder に戻される
修正を入れ終わったら、納品か公開というステップになります。
MacだとFinder を開いて、更新日時でソート。
新しいものを上から順に並べて、そこから目で追う。

触ったつもり、のファイルと、保存した、のファイルは、たまにズレます。
プレビューを開いただけの画像が上に来ることもある。
css は直したのに、並びのどこかに埋まっている。
フォルダ階層になっているものは、フォルダを作った時間になっていたりして中のファイルの更新まではわからない。
拾っている最中は、まだ「漏れてないか」まで頭が行かない。
とにかく集める。
集めることに、手が取られる。
それ、段取り決めてないからだめなんじゃないの?

長いこと、そう思ってました。
案件のたびに、同じ場所に戻っている時点で、段取りの問題じゃない気がしてきて。
Git を使っている案件では、この作業自体がありません。
使っていない案件に入った瞬間、同じ Finder に戻る。
18年、そこだけが残っている。
差分データを拾い集めている自分を、責めなくていい。
Finder に戻されるのは、更新したファイルを渡すとき、更新日時で並べて1つずつ拾うところから始まるからです。
目で選んでいる限り、「全部拾えたか」は確かめられない
上から拾い終わる。
もう一度、上に戻って、スクロールし直す。
「これで全部か」の根拠は、自分の目しかない。
さっき見たはず、の行を、もう一回見る。
見たつもり、が増えていく。
漏れがあって、あとから送り直すことが、何度もありました。
そのたびに、確認が甘いのだと思っていた。見る回数を増やせば届くと。
届かないんですよね。
目で選んでいる限り、全部拾えたかを確かめる手段が、作業の外に出ない。
見る主体と、確かめる主体が、同じ。
「先週の水曜以降に触った画像だけ」が欲しい。
それを、目で選ばずに取り出せたら、拾う作業が終わる。

Diff Pro Max の「納品データ作成」は、そこを条件にします。
いつ以降、いつまで。拡張子はカンマで複数。png, jpg, webp と書く。
画像、ドキュメント、というまとまりでも絞れる。
出てきた一覧から、個別に外すこともできます。

探す、ではありません。
指定して、出てくる。
私の場合、ボリュームにもよりますが目視で探して、渡す形に組み直して、送ったあとに数え直すまでで、10分くらいです。
条件を書くほうは1行なので、そこは戻ってきます。
長く使っていたアプリ(SCONE Diff)があって、それは2023年に配信が止まりました。
この機能も、最初から作ろうと思って作ったものではありません。
途中で足したものです。
条件を1行書いたあと、手元に来るのはこれです。
「先週の水曜以降の画像」が、探さずに手元に出る。
スクロールし直して、記憶と付き合わせる時間が、そこで終わる。
全部拾えたか分からないのは、選んでいるのが目だからです。
「node_modulesフォルダ」 と 「.DS_Store」によけられている時間
並べ替えた一覧の途中に、node_modulesフォルダ が挟まる。
スクロールが飛ぶ。
.DS_Store も、毎回そこにいる。
よけて、また目を戻す。
戻した先を、見失う。
この数秒が、案件のたびに来る。
除外したいものは、分かっている。
分かっているのに、毎回、目でよけている。
除外は、行で書いておけます。
1行に1つ。* が使えるので、node_modulesフォルダ 配下をまとめて落とせる。.DS_Store も、その一覧に最初から出ない。
. で始まる隠しファイルと、証明書や鍵ファイルは、書かなくても外れるようにしてあります。
よける対象として、毎回目に入れなくていいもの、という扱いです。
よける作業が消えたあとに、残るのはこれです。
一覧に出ているものが、そのまま渡すものになる。
よける作業ごと、消える。スクロールが飛ばない。
飛ばないので、見失わない。
よけている時間は、一覧の作り方の問題です。
渡す形に組み直さなくていい
拾ったファイルが、デスクトップに並ぶ。
ここから、また作業です。
例えば、開発環境のディレクトリ構成と異なっていて、相手が欲しいフォルダ構成に変えなければいけないケースがあると思います。
imagesフォルダ の中の spフォルダ の中、と同じ位置に戻す。
パスを合わせる。
合わせてから、渡す。
拾う、と、渡す形にする、は、別です。
拾い終わったあとに、まだ残っている。
Diff Pro Max の納品データ作成で出すと、日時つきのフォルダができます。delivery_20260909_060959 のような名前。
その中に、元の階層のまま入ります。

相手のフォルダに、そのまま置ける。
FTP で上げるときも、同じ構造のまま上げられる。wp-content/uploads の位置が、こっちでも同じ。
資料のバージョンを残していく話は、変更履歴のほうに書いています。
今日は、今ある案件フォルダから、更新した分を出す側の話です。
相手のフォルダに置ける形へ組み直す工程が、ここで落ちます。
拾ったあとの「渡す形にする」を、やらなくていい。
出たフォルダが、すでに渡す形。組み直す工程が、まるごと落ちる。
渡す形に組み直しているのは、拾い方が、渡す形になっていないからです。
「納品データです」と言った後、念の為の確認を裏でしなくて済む
納品データを送信したあと、もう一度フォルダを開いて、数え直している。
4つ、だったかな。
いや5つ。
画像は入ったか。
css は2つか3つか。
納品データを送ったあとに、実はまだ終わっていない。
自分の場合漏れがあって送り直す、が何度もあったのは、たぶんこの時間でケアできていなかったからです。
「念の為の確認」は自分を助ける部分はあるけれど、仕事的にはちょっと矛盾しています。
データを拾っている最中より、送ったあとのほうが見えない。
見えないから、フォルダを開き直す。
開き直しても、根拠はまた自分の記憶になる。
Diff Pro Maxで抽出したフォルダの場合、何を出したかが、一緒に残ります。



残るのは3つです。
- フォルダ構成の一覧。tree の形で、相手に貼れる。
- ファイルの一覧。パス、名前、サイズ、更新日時。
- 何本出して、何本成功して、何本失敗したか。
「大丈夫…たぶん」の根拠が、記憶から、この3つになる。
結局、早く集める話でしょ。

長いこと、そう探してました。足りなかったのは、拾うところじゃなかったです。
更新分を早く集める方法を探しているようで、本当に欲しいのは、集め終わったあと、「これで全部か」を自分の頭以外で見る手段でした。
拾い漏れは、注意力のせいだと思っていた。
目で選んでいる限り、「全部拾えたか」を確かめる手段が、最後まで無い。
「漏れてないか」の根拠を、記憶から、フォルダの一覧に移す。
これが、欲しかったことでした。
送ったあとに、フォルダを開き直さなくていい。
納品より、FTPで上げるときのほうが多い人にも
本番に上げて、ブラウザで開く。
1枚だけ、画像が出ていない。
上げた時点では、気づけない。
ページを見て、初めて分かる。
私はこれも何度もやりました。
相手に指摘される前に、自分でページを開いて、そこで知る。
それでも、最低ライン。
本当は漏れたくない。
「更新分だけください」で渡す日より、自分で上げる日のほうが多い方もいると思います。
納品の話として書いてきましたが、実際にこの作業は、FTP で本番に上げるときも同じです。
納品で使うのと同じ操作が、そのまま公開にも使えます。
条件は保存できるので、次の週も、同じ指定で終わる。
先週水曜以降、png と jpg、node_modulesフォルダ は除く。
それを、もう一度書けばいい。
上げる前に、残った一覧を見る。
あの画像は入っているか。
失敗の数が 0 か。
ページに教えてもらう前に、こちらで分かる。
上げる前に一覧を見られると、手元でこれが起きます。
上げ忘れた1枚を、相手やページに教えてもらう前に見つけられる。
公開の作業が、納品と同じ手順のまま残る。
別の道具を、公開のときだけ足さなくていい。
表示されない画像は、上げたあとにしか、ページは教えてくれません。
Finder の検索や、FTPクライアントの同期で足りている場合
差分データを拾って集めるところは、足ります。
私も18年、更新日時で並べ替えて探していました。
足りない、とは思っていなかった。
集める、という意味では、足りていた。
同期や、自動で上げる仕組みを使いこなしている人もいると思います。
私はそこは詳しくないので、できないとは言えません。
コマンドで取る方法もあると思います。
Gitをあまり使いこなせなかった当時の私には、遠い話でした。
ファイルの中身を並べて見る話は、今日の話とは別です。
PDF と Excel の比較と、比較ツールの選び方にまとめてあります。
私が欲しかったのは、上げ先を手元に合わせることではなかった。
渡すためのフォルダを、こちらで作ることでした。
上げる先に揃える話と、渡す形を手元に残す話は、別です。
「上げる」作業と、「渡す形にして記録を残す」作業は、別です。
片方で足りている人は、そのままでいい。
足す必要はない。
渡したあと、何を渡したか、確かめられていますか?
フォルダを開き直して、記憶と付き合わせているなら、集める作業は足りていても、渡したあとに戻って見られる一覧が無い。
渡したあとに、何を渡したかを一覧で見られているなら、今のままでいいと思います。
いま使っている手段を、1つも手放さなくていい。
足りていた人は、そのまま。
渡したあとに一覧が無い人だけ、条件で出す側を足せばいい。
置き換える話ではありません。
足りているかどうかは、集める速さではなく、渡したあとに、何を渡したかを見られるかどうかです。
次に渡すファイルの条件を、言葉にしてみる

いま抱えている案件を、ひとつ思い浮かべてください。
直したばかりの、あれです。
次に渡すファイルの条件を、その場で1行、書いてみる。
先週の水曜以降。png と jpg。node_modulesフォルダ は除く。
書けたら、それが次の一手です。
書けないところは、まだ差分データを目で拾っているところ。
そこが見えると、次に何を条件にするかも決まります。
今回の話は、更新したファイルを、どう渡すか、でした。
取り出す操作そのものより、渡したあと、何を渡したかをフォルダの一覧で見られる形になっているかどうか。
そこが、現在地です。拾う手を増やす前に、いま何を渡して、何を残しているか。
それを一度見る。
次に渡すファイルの条件を、1行書く。
今日は、それだけ。
Diff Pro Max は Mac と Windows の両方で使えます。
無料のまま、案件フォルダを1つ指定して、いつ以降かを書いて、出すところまで試せます。
拡張子の指定と除外パターンは、有料版の機能です。
元のファイルは減りません。
合わなければ、出たフォルダを捨てれば大丈夫です。
→ Mac 版を無料ダウンロード(Mac App Store)
→ Windows 版を無料ダウンロード(Microsoft Store)
アプリの詳細はDiff Pro Max の紹介ページにあります。
