デザインスキルが上達しない理由|「なんとなく上手い」から抜ける3つの観測

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この記事でわかること
  • 作っても「伸びてる感じがしない」のは、なぜ?
  • 「なんとなく良い/なんか違う」を、どう言葉にする?
  • 中級に上がるために、次に観測すべき一点は?

デザインスキルが、なかなか上達しない。初級は抜けた気がするのに、中級でぴたっと止まる。そんな感覚はないでしょうか。

そこそこ整っているのに、強くない。きれいだけど、印象に残らない。参考を見れば作れるけど、ゼロからは判断できない。「なんか違う」はわかるのに、どこをどう直せばいいかは言葉にできない。これが、初級から中級に上がるときの本当の壁です。

先に結論を書きます。この壁は、センスや知識の量の問題ではありません。Web制作を17年やってきて分かったのは、初級から中級に上がるのは「作る量を増やすこと」よりも、自分のデザインを観測して「なぜ良いか/なぜ違うか」を言葉にできるようになることだ、ということです。この記事では、私が中級を抜けるときに効いた「3つの観測」を書きます。

記事を書いている人

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R(アール)

Web制作の現場で17年(現役進行中)。精密栄養カウンセラー。

個人開発をアプリ6本並行しながら、AIと「作る・届ける」を実験しています。

うまくいったことも、月収2,000円みたいな冴えない数字も、隠さず公開中。

教える人ではなく、少し先で転んで戻ってきた人として、あなたと同じ目線で現在地を観測していけたらと思います。


AIと「作る・届ける」の実験は、週1でメルマガにも書いています。→ のぞいてみる(限定特典つき無料)

「なんとなく上手い」で止まるのは、センスがないからじゃない

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まず、いちばん伝えたいことから。デザインスキルが上達しないと感じるとき、原因はたいてい「才能」ではありません。

初級のうちは、ツール操作・配色・余白・フォント・レイアウトを覚えるだけで、ぐんぐん成長を感じます。覚えることが目に見えて増えるからです。

でも、ある程度作れるようになると、成長の手応えが急に減ります。「作れてはいるのに、伸びている気がしない」。多くの人が、同じ場所でつまずきます。ここを越えられないのは、サボっているからでも、向いていないからでもありません。

とりさん
とりさん

量はこなしてるのに、なんか伸びてる感じがしないんです…

R
R

その感覚、正しいです。量で上がるのは操作スピードと手の速さ。判断の基準は、別のやり方で育てないと上がりません。

私が止まった原因は「量はこなしたのに、判断基準が育っていなかった」

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もう少し具体的に、私自身がどこで止まっていたかを書きます。あなたの今と、重なる部分があるかもしれません。

昔の私は、作れば作るほど上手くなると思っていました。実際、量をこなすとツール操作も作業スピードも上がります。そこは確かに伸びました。

でも、ある時期から「作っているのに、なぜか伸びている感じがしない」という停滞がきました。手は速くなっているのに、出てくるものの強さが変わらない。

あとで分かった原因はシンプルです。作る量は増えていたのに、作った後に観測していなかった。どこが良かったのか。どこが弱かったのか。なぜ参考デザインは良く見えるのか。自分のデザインはどこでズレているのか。そこを言葉にしないまま、次の制作に進んでいました。

量は「材料」を増やしてくれます。ただ、観測しないと、材料はいつまでも判断基準に変わりません。デザインスキルが上達しないと感じるとき、いちばん多いのがこの構造だと思っています。

中級を抜けた決め手は、3つの観測だった

では、何を観測すればいいのか。私の場合、効いたのは次の3つでした。5ステップを全部やるより、この3つを回すほうが、はっきり手応えがありました。

① 良いデザインを「分解して見る」

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1つ目は、良いデザインをただ眺めるのをやめて、分解して見るようにしたことです。

なぜこの余白が気持ちいいのか。なぜこの文字サイズなのか。なぜこのCTAは押しやすいのか。なぜ写真の温度感がコピーと合っているのか。なぜこの順番で情報が並んでいるのか。

「良い」で止めず、「なぜ良いか」を1つずつ言葉にする。これができると、参考を見る時間が「鑑賞」から「学習」に変わります。同じPinterestを30分見ても、残るものがまったく違ってきます。

ただ真似るのと、構造を分解して盗むのは、別物です。この“盗み方”は徹底的にパクる(TTP)の記事で詳しく書きました。

② 「なんとなく」を言葉にする

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2つ目は、頭の中の「なんとなく」を言葉にする練習です。これが、中級の核でした。

初級の頃の感想は、「なんか良い」「なんか違う」「もう少しきれいに」「もっと今っぽく」で止まります。中級に近づくと、同じものを見て、こう言えるようになります。

  • 余白が詰まっていて、情報の優先順位が見えにくい
  • 見出しと本文のジャンプ率が弱い
  • 写真の温度感とコピーのトーンがズレている
  • CTA前の不安解消が足りていない
  • 彩度が高くて、信頼感よりカジュアルさが勝っている

中級に上がるとは、センスが良くなることではなく、判断を言葉にできるようになることです。言葉にできれば、人にも説明できるし、自分でも直せます。逆に言葉にできないと、毎回ふりだしに戻ります。

この言語化のやり方は言語化トレーニングの記事に、トーンの揃え方はトンマナの記事にまとめています。

とりさん
とりさん

言語化って、難しそうで身構えちゃいます…

R
R

完璧な言葉じゃなくて大丈夫です。1個ずつ「なぜそう感じたか」をメモするだけ。続けていくと、見えている解像度のほうが先に変わってきます。

③ 現場の制約の中で「通るデザイン」を考える

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3つ目は、17年現場をやってきた感覚です。初級の頃は、良いデザイン=見た目がかっこいい、になりがちでした。

でも実務では、見た目だけでは通りません。クライアントが社内で説明できるか。ユーザーが迷わないか。実装できるか。あとで更新しやすいか。予算と納期に合うか。ブランドに合っているか。実際の情報量に耐えられるか。

こうした制約を観測できるようになると、「かっこいい案」を出すより、「なぜこのデザインでいくのか」を説明できる案を出せるようになります。中級の手前と奥を分けるのは、たぶんここです。

逆効果だったのは「5ステップ全部やる」だった

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最後に、遠回りだった話を1つ。私は昔、「基礎も、Figmaも、Photoshopも、Daily UIも、トレンドも、本も、ポートフォリオも、SNSも、AIも」と、全部を順番にやろうとしていました。

間違いではありません。でも、初級者ほどこれをやると散ります。「次に何が足りないか」を観測しないまま、全部を薄く触ってしまうからです。頑張っているのに伸びない、いちばんつらいパターンです。

全部を順番にやるより、今の自分のデザインがどこで弱いのかを観測して、次の一点に絞る。基礎が弱いなら基礎、言語化が弱いなら言語化、現場感が弱いなら現場の制約。弱点は人によって違うので、順番は自分の観測で決めたほうが速いです。

この「作りながら観測して学ぶ」発想は、AI時代の学び方の記事とも地続きです。

まとめ:デザインスキルは「観測」で上がっていく

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まとめます。デザインスキルが上達しないと感じるとき、足りないのは才能でも、作る量でもないことが多いです。足りないのは、作った後に自分のデザインを観測して、「なぜ良いか/なぜ違うか」を言葉にし、次に直す一点を決める習慣です。

① 良いデザインを分解して見る。② 「なんとなく」を言葉にする。③ 現場で「通る」かを考える。この3つの観測を回すだけで、参考を見る時間も、自分の制作も、少しずつ学習に変わっていきます。

結局、大事なのは「デザインの正解」を覚えることではありません。今の自分のデザインが、どこはできていて、どこで止まっていて、次にどこを伸ばすべきなのか。そこを観測することから、中級への一歩が始まります。新しい時代に自分のスキルを伸ばしていくのも、たぶん同じで、まず現在地を観測することからです。

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「自分の強みは何か」が、見えなくなる時期があります。

診断を受けても、本を読んでも、「結局どう動けばいいか」が分からない。考えるほど止まる。これは個人クリエイターによくある状態です。

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