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AIに任せる範囲を広げれば、楽になるはずだと思っていました。
任せて増えたのは自由時間ではなく『作れる数』でした。
AIソロプレナーって、一人で色々とやってると思うんだけど、実際どんなことをAIに任せてるんだろう?
どこまで頼んで、どこから自分なんだろう?
ChatGPTやClaudeで、下書きは出ます。調べ物も速い。非エンジニアでもコードも書ける。
なのに、商品を作る・届ける・売るが、楽になった感じはしない。経験ありませんか?
自分の場合、AIをだいぶ触ってきてますので、使い方が初歩、という感じでもない。作る速度は上がる。出す判断と売る設計は、残る。
AIソロプレナーは、ざっくりいうと一人で、AIを使い、自分のプロダクトを回す人、くらいの意味です。で、私の場合の答えはこの先です。
答えは3列。
任せた工程。
戻ってきた工程。
まだ渡せない工程。
- 任せた/戻ってきた/まだ渡せない。Diff Pro Maxと書く商品の、3列の表
- 任せてよい工程の見分け方。合格ラインを先に文章で書けるか
- 出す/出さない、いくらにする、誰に届けるは残る。今週は工程を3つに分けて、1つだけ任せる
記事を書いている人

R(アール)
Web制作の現場で17年(現役進行中)。精密栄養カウンセラー。
個人開発をアプリ6本並行しながら、AIと「作る・届ける」を実験しています。
うまくいったことも、月収2,000円みたいな冴えない数字も、隠さず公開中。
教える人ではなく、少し先で転んで戻ってきた人として、あなたと同じ目線で現在地を観測していけたらと思います。
AIソロプレナーの3列:任せたあと、工程はどこにあるか
仕分けの軸はひとつ。
任せたあと、その工程がいまどこにあるかを見ます。
どこまで任せられるかは、ChatGPTかClaudeかでは決まらない。
これ、道具を替えても、同じ場所で止まりやすいんです。
同じ道具でも、リリースノートの箇条書きは任せられました。
ただ、値付けは任せられない。
合格ラインを先に文章で書けるかどうか。
何が出てきたらOKか。
それが、境界です。
書けない工程は、まだ渡せない列に置いてみていい。
書けないまま無理に渡したくなること、ありますよね。
悪いわけじゃないです。
ただ、案はたくさん速く出てしまうので、どれを選ぶか、これでいいかは自分に残ります。
うちの商品だと、どれが任せた列なのか分からないんですけど

先に、何が出てきたらOKかを文章で書けるかどうか、なんです。書けない工程は、まだ渡せない列に置いてみていいです
楽にはなりません。
で、値付けはどうだったかというと。。。
売る商品の3列:Diff Pro Max
主役は、ファイル差分比較アプリの Diff Pro Max で、Mac と Windows のストアで出しています。
Pro は2,500円の買い切りです。
売る側の工程だけ表にして、コードの行は入れていません。
| 工程 | いまどこにあるか |
|---|---|
| ストア説明文の下書き | 任せた |
| LP文の下書き | 任せた |
| リリースノートの箇条書き | 任せた |
| サポート返信の下書き | 任せた |
| スクリーンショットの構成 | 戻ってきた |
| 最終の売り文句 | 戻ってきた |
| 価格 | まだ渡せない |
ストア文とLPの下書きは任せて、最終の売り文句と価格は戻す。
この1行が、表の中で一番大事な分かれ目です。
下書きは、入力と合格ラインを先に書いておけば、ほぼそのまま使える。
売り文句は、AIに投げれば案はすぐ出ます。
ただ、「自分の商品の説明として足りるか」は、毎回こちらで見ます。
価格も案は出ます。
ただ、決めた感じはしなかった。
数字が並ぶ。
並ぶほど、決めた感じが薄くなる。
残るのは、置いた額だけです。
「この程度かな」で、2,500円に置きました。
あとから相場を見たら、一段上は35ドル。
ドル建てのストア価格は14.99ドルで、同類ツールの相場では一番下にいました。
2026年8月は、Mac 4件と Windows 2件で、約97ドルの売り上げでした。
相場を見ないで決めたんですか?

見ないで置きました。あとから見たら、一段上は35ドルで、同類では一番下にいました
上手くいった話ではないです。
置いた場所と、返ってきた数字。
それでも、この表の任せた列が、全部AIで回っていること自体、少し前までなかった。
じゃあ、書く商品では、境界はどこだったかというと。
書く商品の3列:同じ地図、違う境界

ブログとnoteも同じ3列。
境界の位置が少し違います。
下書きは任せて、公開判断と「自分の商品の説明として足りるか」の検収は、手元に戻しています。
私の場合、記事制作をサブエージェント8個に分けて、本文まで一気に回したことがあります。
ヒアリング、SEO、構成、執筆、編集、事実確認、批評、要約。狙いは「一人で編集部」。
結果、通常1本3〜5万トークンのところが20〜30万トークンになって、コストは5〜8倍。
批評 → 編集 → 批評 のループを置いたのが、直接の原因です。
月の売上が約97ドルの人間が、制作コストを5〜8倍にしました。
出来上がった本文も、そのまま使えたのは多くて3〜4割で、1回の出力で公開したことはほぼない。
「執筆まで任せる」自体はやめませんでした。
ただ、8個同時で、レビューループ込みの全自動はやめて、いまは工程を減らしている。
これ、全部一気に回したくなる人ほど、起きやすいんです。
全部任せると速くなる、ではなかった。
検収を外すと、戻す仕事が増えてしまいます。
だからこの検証は、自分でやらなくていい。
最初から、公開判断と検収は手元に残して、1工程だけ任せる形から始めてみていいです。
詳しい数字は、サブエージェントでトークンが膨らんだ記録に残しています。
「構成は綺麗で文法も完璧なのに刺さらない」と書いている人がいます。
「整っているのに、どこか他人事」とも。
戻ってきた列に検収が要る理由は、たぶんこれ。
で、まだ渡せない列には、何が残るかというと。
まだ渡せない列に残る判断

並行して作れるものは増えた。
ただ、収益が同じペースで伸びたわけではありません。
残ったのは、アイデア出しより、「出す/出さない」「いくらにする」「誰に届ける」の判断。
ここ、つい先に投げてしまいたくなるんです。
案は出ます。
ただ、決めた感じはしない。
「最初に頭を悩ませたのが価格だった」と書いている人がいます。
noteの有料記事の話で、この順番、わかる。
作れる側が先に軽くなってしまうので、売る判断はあとから残ります。
作れるのに売れない、はスキルがあるのに売れない話に分解してあります。
ここに残ることは、失敗ではありません。
残るのが普通、かな、と。
じゃあ、まだ渡せない列は、ずっとこのままなんでしょうか。
「18年だから任せられるんでしょ」について
でもそれ、18年やってるから任せられるんですよね?

半分だけ当たっています
Web制作は18年で、アプリは5本出して、1本は開発中。
渡しているのは実装スキルじゃなくて、工程の仕分け。
コードが書けることは、実装を任せやすい理由にはなる。
私は、その下駄を履いています。
これ、18年やってる人だけの話に見えやすいんですけど、3列の分け方自体は、LP文でも、商品説明でも、お知らせ文でも、問い合わせ返信でも同じです。
最初にやることは、Claude Code でも、アプリ開発でもなくていいです。
今つくっている商品の工程を、3つに分けてみる。
つくろうとしている商品でも、同じでいいです。
18年が出るのは検収の目の話までで、合格ラインを先に書けるかどうか。
全部任せればもっと楽では?、もやりました。
上の8個。
任せること自体はやめていなくて、検収を手元に残す形に戻した、だけです。
今週は、工程を3つに分ける

今つくっている商品でも、つくろうとしている商品でもいいので、工程を任せた/戻ってきた/まだ渡せない、に分けてみる。
| 列 | 判定 |
|---|---|
| 任せた工程 | 入力・出力・合格ラインを先に書けば、出力をほぼそのまま使える |
| 戻ってきた工程 | 案は速く出るが、「自分の商品の説明として足りるか」の検収が毎回要る |
| まだ渡せない工程 | 投げると案は出るのに、最後に決めるのは自分のまま残る |
今週はそのうち1つだけ、入力・出力・合格ラインを書いて任せてみる。
ツールは増やさなくて、今あるもので足りる。
自分の商品を持つまでの地図は、売るものがない、から始める棚に置いてあります。
時間の使い先の話は、フリーランスとソロプレナーの違いです。
AIソロプレナーの任せ方は、ツールの一覧からは見えにくい。
どの工程を任せられるかは、自分の商品の工程を観測してからしか分からないので、3列は、そのための表です。
任せる範囲は、工程の仕分けで決まります。
じゃあ、まだ渡せない列は、ずっとこのままなんでしょうか。
今は、分かりません。
でも境界は動いてきた。
一人でも、こういうことができるようになっている。
そこにとても可能性を感じている。
だから、その境を毎週見ています。
工程を分けたあと、次の1枠に何を置くかを決める道具として、AI時代の構造整理シートを置いています。
登録直後に、書き込み式のPDFが2つ届きます。
「AI時代の構造整理シート」と「問いの技術 100の問い」。
紙に書いてみると、任せる工程と残す工程の境が、頭の中より先に見えます。
私自身、工程を減らしてから、手元に残すものがはっきりしました。
同じ位置から、その続きを書いています。
