- そもそもデザイン思考って、何のこと?
- デザイナーじゃない自分に、関係あるの?
- 実際の仕事や制作で、どう使えばいいの?
デザイン思考って、説明をきくとなんだかよさそうな感じしますよね。
でも、いざ実践してみようとすると、「あれ、なにからやればいいんだっけ?」と、難しくないですか?
「ユーザー視点が大事」「共感から始める」「課題を発見する」——たしかに、言葉はどれも正しそうです。
でも、実際の仕事や制作の中でどう使えばいいのかとなると、急にぼんやりしてしまう。
私もずっと、そんな感覚がありました。
大事そうなのはわかる。
使いこなせると良くなりそうなのもわかる。
でも、自分の仕事にどう関係するのかまでは、うまくつかめていませんでした。
ただ、現場でいろいろ失敗してみると、少しずつわかってきたことがあります。
デザイン思考とは、難しいフレームワークを覚えることではありません。
ものすごく簡単に言えば、「自分の目線だけで作らないための考え方」です。
この記事では、デザイン思考を教科書のように説明するのではなく、Web制作や個人のものづくりの現場でどう使えるのかを、できるだけやさしく整理していきたいと思います。
記事を書いている人

R(アール)
Web制作の現場で17年(現役進行中)。精密栄養カウンセラー。
個人開発をアプリ6本並行しながら、AIと「作る・届ける」を実験しています。
うまくいったことも、月収2,000円みたいな冴えない数字も、隠さず公開中。
教える人ではなく、少し先で転んで戻ってきた人として、あなたと同じ目線で現在地を観測していけたらと思います。
デザイン思考を知らずに作り始めて、失敗した
「これ、誰が使うの?」
完成した資料を見せたとき、上司にそう言われました。
徹夜で作った企画書。
見た目もきれいに整えた。データも揃えた。
でも、肝心の「誰のために」が抜け落ちていた。
私はずっと「作ること」から始めていました。
アイデアが浮かんだら、すぐ形にする。
手を動かすのが好きだから、考えるより先に作り始める。
でも、それが失敗の原因だったんです。
「相手を理解することから始める」
この順番を変えただけで、結果が変わりました。
その考え方の軸になったのが「デザイン思考」です。
デザイン思考とは何か
デザイン思考と聞くと、デザイナーのための手法だと思われがちです。
違います。
正直、デザイン思考ってデザイナーの専門用語でしょ? 自分には関係ない気がして…

めっちゃ言われます。でも逆で、デザイナーじゃない人にこそ効くんです
デザイン思考は「相手の視点で問題を捉え直す」考え方です。
- 自分が作りたいものを作るのではなく
- 相手が本当に必要としているものを探す
この姿勢が、あらゆる問題解決を変えてくれます。
5つのステップ
デザイン思考には5つのステップがあります。
- 共感(Empathize) — 相手の立場に立つ
- 定義(Define) — 本当の問題を見つける
- 発想(Ideate) — 可能性を広げる
- 試作(Prototype) — 小さく形にする
- 検証(Test) — フィードバックを得る
この流れは一方向ではありません。
検証で気づいたことが、共感に戻ることもある。
行きつ戻りつしながら、本当に必要なものに近づいていきます。
→ 5つのステップを詳しく解説した記事
共感から始める理由
なぜ「共感」が最初なのか。
自分の思い込みを外すためです。
私たちは無意識に「こうだろう」と決めつけています。
「ユーザーはこういう機能が欲しいはずだ」
「お客様はこういう情報を求めているはずだ」
「部下はこう考えているはずだ」
でも、その「はず」は、自分の頭の中にしか存在しない。
共感とは観察すること
共感というと「相手の気持ちになる」と思われがちです。
でも、それだけでは不十分です。
共感とは、相手を観察すること。
- 言葉だけでなく、行動を見る
- 表面的な要望ではなく、本当の困りごとを探る
- 自分の解釈を挟まず、事実を集める
この観察が、問題の本質を見つける手がかりになります。
→ 共感の深め方を詳しく解説した記事
デザイン思考の発散と収束
ここ、僕が最初に一番戸惑ったところです。デザイン思考って、わざと「広げる」時間があるんですよ。
普通、問題解決というと「答えを絞り込む」イメージがあります。
でも、いきなり絞り込むと、可能性を潰してしまう。
まず広げる、それから絞る
- 発散:批判せずにアイデアを出す。量を重視する
- 収束:基準を設けて絞り込む。質を重視する
この順番が大切です。
「AかBか」で迷っているとき、本当はCやDの選択肢があるかもしれない。
発散のフェーズで可能性を広げておくと、思いもよらない解決策が見つかることがあります。
発想力は鍛えられる
「自分は発想力がない」と思っている人がいます。
でも、発想力は才能ではなく、技術です。
- 視点を変える
- 組み合わせを変える
- 制約を外す
アイデア出せって言われても、そんなポンポン浮かばないんですよ…

わかります、僕も昔そうでした。でも発想力って才能じゃなくて、型なんです
これらの「型」を知っていれば、アイデアは出せるようになります。
→ 発想力の鍛え方を詳しく解説した記事
デザイン思考で小さく試す
アイデアが出たら、すぐに完成形を作ろうとしていませんか?
私はそうでした。
小さく試すって言うけど、結局あとで全部作り直しになりません?

逆なんです。小さく試すほど、作り直しは減ります。早く失敗できるので
だから、作り直しが多かった。
デザイン思考では「プロトタイプ」を重視します。
完璧なものを作る前に、小さく試す。
- 紙に描いたスケッチ
- 簡単なモックアップ
- 最小限の機能だけ実装したもの
これを見せて、フィードバックをもらう。
そこで気づいたことを反映して、また試す。
この繰り返しが、無駄を減らしてくれます。
失敗を小さくする
プロトタイプの目的は「早く失敗すること」です。
完成してから「違った」と気づくより、
試作の段階で「違った」と気づく方が、傷は浅い。
小さく試して、小さく失敗して、小さく修正する。
これがデザイン思考のリズムです。
共感は、作ることの一部
「相手を理解することから始める」と書きました。
でも、誤解しないでほしいのは、「理解してからでないと作れない」ということではないということ。
考えることも、作ることの一部です。
- 共感するために観察する
- 定義するために言語化する
- 発想するためにアイデアを出す
- 試作するために手を動かす
- 検証するためにフィードバックを求める
これらすべてが「作る」というプロセスに含まれています。
いきなり完成形を作ろうとするのではなく、
小さなステップを積み重ねて、本当に必要なものに近づいていく。
それがデザイン思考の本質だと思っています。
シリーズ記事一覧
デザイン思考の基本から実践まで、段階的に学べるシリーズです。
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「自分の強みは何か」が、見えなくなる時期があります。
診断を受けても、本を読んでも、「結局どう動けばいいか」が分からない。考えるほど止まる。これは個人クリエイターによくある状態です。
個人開発8本、月収2,000円。Web制作17年のクリエイターが、AI と「作る」「届ける」を honest に実験している過程をメルマガで公開しています。「観測する」生き方の実践ログです。
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