デザイン思考とは|共感から始める問題解決の入門ガイド

eye 9

この記事でわかること
  • そもそもデザイン思考って、何のこと?
  • デザイナーじゃない自分に、関係あるの?
  • 実際の仕事や制作で、どう使えばいいの?

デザイン思考って、説明をきくとなんだかよさそうな感じしますよね。

でも、いざ実践してみようとすると、「あれ、なにからやればいいんだっけ?」と、難しくないですか?

「ユーザー視点が大事」「共感から始める」「課題を発見する」——たしかに、言葉はどれも正しそうです。

でも、実際の仕事や制作の中でどう使えばいいのかとなると、急にぼんやりしてしまう。

私もずっと、そんな感覚がありました。

大事そうなのはわかる。

使いこなせると良くなりそうなのもわかる。

でも、自分の仕事にどう関係するのかまでは、うまくつかめていませんでした。

ただ、現場でいろいろ失敗してみると、少しずつわかってきたことがあります。

デザイン思考とは、難しいフレームワークを覚えることではありません。

ものすごく簡単に言えば、「自分の目線だけで作らないための考え方」です。

この記事では、デザイン思考を教科書のように説明するのではなく、Web制作や個人のものづくりの現場でどう使えるのかを、できるだけやさしく整理していきたいと思います。

記事を書いている人

profile

R(アール)

Web制作の現場で17年(現役進行中)。精密栄養カウンセラー。

個人開発をアプリ6本並行しながら、AIと「作る・届ける」を実験しています。

うまくいったことも、月収2,000円みたいな冴えない数字も、隠さず公開中。

教える人ではなく、少し先で転んで戻ってきた人として、あなたと同じ目線で現在地を観測していけたらと思います。


AIと「作る・届ける」の実験は、週1でメルマガにも書いています。→ のぞいてみる(限定特典つき無料)

デザイン思考を知らずに作り始めて、失敗した

「これ、誰が使うの?」

完成した資料を見せたとき、上司にそう言われました。

徹夜で作った企画書。

見た目もきれいに整えた。データも揃えた。

でも、肝心の「誰のために」が抜け落ちていた。

私はずっと「作ること」から始めていました。

アイデアが浮かんだら、すぐ形にする。

手を動かすのが好きだから、考えるより先に作り始める。

でも、それが失敗の原因だったんです。

「相手を理解することから始める」

この順番を変えただけで、結果が変わりました。

その考え方の軸になったのが「デザイン思考」です。

デザイン思考とは何か

デザイン思考と聞くと、デザイナーのための手法だと思われがちです。

違います。

とりさん
とりさん

正直、デザイン思考ってデザイナーの専門用語でしょ? 自分には関係ない気がして…

R
R

めっちゃ言われます。でも逆で、デザイナーじゃない人にこそ効くんです

デザイン思考は「相手の視点で問題を捉え直す」考え方です。

  • 自分が作りたいものを作るのではなく
  • 相手が本当に必要としているものを探す

この姿勢が、あらゆる問題解決を変えてくれます。

5つのステップ

デザイン思考には5つのステップがあります。

  1. 共感(Empathize) — 相手の立場に立つ
  2. 定義(Define) — 本当の問題を見つける
  3. 発想(Ideate) — 可能性を広げる
  4. 試作(Prototype) — 小さく形にする
  5. 検証(Test) — フィードバックを得る

この流れは一方向ではありません。

検証で気づいたことが、共感に戻ることもある。

行きつ戻りつしながら、本当に必要なものに近づいていきます。

→ 5つのステップを詳しく解説した記事

共感から始める理由

なぜ「共感」が最初なのか。

自分の思い込みを外すためです。

私たちは無意識に「こうだろう」と決めつけています。

「ユーザーはこういう機能が欲しいはずだ」

「お客様はこういう情報を求めているはずだ」

「部下はこう考えているはずだ」

でも、その「はず」は、自分の頭の中にしか存在しない。

共感とは観察すること

共感というと「相手の気持ちになる」と思われがちです。

でも、それだけでは不十分です。

共感とは、相手を観察すること。

  • 言葉だけでなく、行動を見る
  • 表面的な要望ではなく、本当の困りごとを探る
  • 自分の解釈を挟まず、事実を集める

この観察が、問題の本質を見つける手がかりになります。

→ 共感の深め方を詳しく解説した記事

デザイン思考の発散と収束

ここ、僕が最初に一番戸惑ったところです。デザイン思考って、わざと「広げる」時間があるんですよ。

普通、問題解決というと「答えを絞り込む」イメージがあります。

でも、いきなり絞り込むと、可能性を潰してしまう。

まず広げる、それから絞る

  • 発散:批判せずにアイデアを出す。量を重視する
  • 収束:基準を設けて絞り込む。質を重視する

この順番が大切です。

「AかBか」で迷っているとき、本当はCやDの選択肢があるかもしれない。

発散のフェーズで可能性を広げておくと、思いもよらない解決策が見つかることがあります。

発想力は鍛えられる

「自分は発想力がない」と思っている人がいます。

でも、発想力は才能ではなく、技術です。

  • 視点を変える
  • 組み合わせを変える
  • 制約を外す
とりさん
とりさん

アイデア出せって言われても、そんなポンポン浮かばないんですよ…

R
R

わかります、僕も昔そうでした。でも発想力って才能じゃなくて、型なんです

これらの「型」を知っていれば、アイデアは出せるようになります。

→ 発想力の鍛え方を詳しく解説した記事

デザイン思考で小さく試す

アイデアが出たら、すぐに完成形を作ろうとしていませんか?

私はそうでした。

とりさん
とりさん

小さく試すって言うけど、結局あとで全部作り直しになりません?

R
R

逆なんです。小さく試すほど、作り直しは減ります。早く失敗できるので

だから、作り直しが多かった。

デザイン思考では「プロトタイプ」を重視します。

完璧なものを作る前に、小さく試す。

  • 紙に描いたスケッチ
  • 簡単なモックアップ
  • 最小限の機能だけ実装したもの

これを見せて、フィードバックをもらう。

そこで気づいたことを反映して、また試す。

この繰り返しが、無駄を減らしてくれます。

失敗を小さくする

プロトタイプの目的は「早く失敗すること」です。

完成してから「違った」と気づくより、

試作の段階で「違った」と気づく方が、傷は浅い。

小さく試して、小さく失敗して、小さく修正する。

これがデザイン思考のリズムです。

共感は、作ることの一部

「相手を理解することから始める」と書きました。

でも、誤解しないでほしいのは、「理解してからでないと作れない」ということではないということ。

考えることも、作ることの一部です。

  • 共感するために観察する
  • 定義するために言語化する
  • 発想するためにアイデアを出す
  • 試作するために手を動かす
  • 検証するためにフィードバックを求める

これらすべてが「作る」というプロセスに含まれています。

いきなり完成形を作ろうとするのではなく、

小さなステップを積み重ねて、本当に必要なものに近づいていく。

それがデザイン思考の本質だと思っています。

シリーズ記事一覧

デザイン思考の基本から実践まで、段階的に学べるシリーズです。

あわせて読みたい

「自分の強みは何か」が、見えなくなる時期があります。

診断を受けても、本を読んでも、「結局どう動けばいいか」が分からない。考えるほど止まる。これは個人クリエイターによくある状態です。

個人開発8本、月収2,000円。Web制作17年のクリエイターが、AI と「作る」「届ける」を honest に実験している過程をメルマガで公開しています。「観測する」生き方の実践ログです。

登録特典:「AI時代に取り残されないための構造整理シート」(PDF 12p / 5ステップ)― スキル棚卸しから、自分のポジション設計まで。

メルマガに登録する(無料・PDF特典付き)