1. はじめに
新しい技術を習得したくて、色々とやってはみたけれどうまくいかずに悶々とした経験は誰しもあるのではないでしょうか?
自分は、17年以上Web制作の技術者としてデザインや実装に携わってきました。
いくつかのスキルを身につけた経験から言えるのは、プログラミング、デザイン、マーケティング…どんな分野でも、
ある程度のレベルに達するためには、まとまった時間が必要です。
結論からいうとまずは、3000時間を目指しましょう!
よく「1万時間の法則」という言葉を聞きますが、そこまで時間をかけなくても、3000時間を目安にすれば、十分に実用的なスキルを身につけられるのと、自分自身成長を実感できることでしょう。
なぜ3000時間なのか?
3000時間という数字は、多くの専門家が推奨する、技術習得のための現実的な目安です。
もちろん、個人の学習速度や才能によって差はありますが、集中的に学習することで、基礎から応用までをカバーし、自信を持って実践できるレベルに到達できます。
この記事の目的
この記事は、以下のような方々に向けて書いています。
- なかなか思うようにスキルが身につかない
- 新しい技術を学びたいけれど、何から始めればいいかわからない
- 効率的な学習方法を知りたい
- モチベーションを維持する方法を知りたい
この記事を読むことで、あなたは3000時間をどのように計画し、実行していくかの具体的な道筋を知り、新しいスキルを習得するための第一歩を踏み出すことができるでしょう。
2. 3000時間の内訳を考える

大事なことは時間軸です。まず、何かを身につけたい!と思った際にできるだけ早く!と思いたい気持ちはわかりますが、実際に仕事になったり、お金を継続して稼ぐためのスキルの習得には3000時間程度は最低でも見るほうがかなり現実的です。
ある程度、長い目で見るというのも大事だったりします。
3000時間と聞くと、途方もない時間に感じるかもしれません。
実際に1日8時間やっても、1年近くかかる計算です。
この時間を細かく分解し、計画的に配分することで、無理なく目標を達成できます。
ここでは、3000時間をどのような要素に分解し、それぞれにどれくらいの時間を割り当てるべきかを考えてみましょう。
基礎学習に費やす時間
長年自分の中で試行錯誤してきた結果、ここ最近の学び方をベースにしています。
まずは、基礎知識の習得に時間を割きましょう。
参考書を読んだり、オンラインコースを受講したりして、土台となる知識を身につけます。
- 目安時間:約1000時間
- 学習内容:
- 技術の基本的な概念
- 関連するツールやソフトウェアの使い方
- 基礎的なプログラミングやデザインスキル(必要に応じて)
実践(プロジェクト)に費やす時間
基礎知識を学んだら、実践を通して理解を深めます。
簡単なプロジェクトから始めて、徐々にレベルを上げていきましょう。
- 目安時間:約1500時間
- 実践内容:
- 個人プロジェクトの作成
- ポートフォリオの作成
もし上記がなかなか手につかない場合は、模写をしましょう!
デザインだったら、バナーでも一画面のUIでもLPでもとにかく見よう見まねでやってみましょう。
見本をまったく同じように再現できなくてもokです。
プログラミングやコーディンもシステムや機能まるっとでなくとも、部分的にでも参考と同じようなことを実現してみる取り組みはかなり効果的です。
特にこの期間は挫折しがちです。
続けられることを念頭に置くのがおすすめです。
学習と実践のバランス
残りの500時間は、学習と実践のバランス調整に使いましょう。
- 目安時間:約500時間
- 内容:
- 追加学習:必要に応じて、より高度な知識を習得
- 復習:基礎知識の定着
- 試行錯誤:新しい技術やツールを試す
このように、3000時間を 基礎学習、実践、バランス調整 の3つに分割することで、何をすべきかが明確になり、効率的な学習が可能になります。
3. 時間を捻出する方法

新しいスキルを習得するためには、学習時間を確保することが不可欠です。
しかし、仕事や家事などで忙しい毎日を送っていると、まとまった時間を確保するのは難しいかもしれません。
そこで、日々の生活の中でどのようにして学習時間を捻出するか、具体的な方法を提案します。
日々の生活で無駄を省く
まずは、時間の使い方を見直すことから始めましょう。
- SNSや動画視聴の時間を減らす: 目的もなくSNSを眺めたり、動画を見続けたりする時間を意識的に減らします。
- 移動時間の有効活用: 通勤時間や移動時間を学習に充てます。オーディオブックを聴いたり、オンライン講座を受講したりするのも良いでしょう。
- 家事の効率化: 家事にかかる時間を短縮するために、便利な家電製品を導入したり、家族と分担したりすることを検討します。
スキマ時間の活用
まとまった時間が取れなくても、スキマ時間を有効活用することで、学習時間を積み重ねることができます。
- 15分学習: 昼休みや休憩時間など、15分程度のスキマ時間を見つけて、単語帳を開いたり、プログラミングのコードを数行書いたりします。
- 5分復習: 寝る前や起床後など、5分程度の時間を使って、その日に学んだことを復習します。
とにかく10分前後の時間をうまく活用するのがカギです。
色々とやりたい気持ちも、こんなに短くて良いのか?という気持ちもあるでしょう。
どちらにせよ、できるだけ短い期間で回数をこなせる工夫をすることがいちばんの近道です。
4. 学習を継続させるための工夫

3000時間という道のりは長く、モチベーションを維持し続けることが重要です。ここでは、学習を継続させるための具体的な工夫を紹介します。
コミュニティへの参加
同じ目標を持つ仲間と繋がることで、モチベーションを維持しやすくなります。
- オンラインコミュニティ:Udemy、Coursera、Discordなどのオンラインコミュニティに参加し、情報交換や質問を行います。
- 勉強会やイベント:オフラインの勉強会やイベントに参加し、直接交流することで、刺激を受けられます。
- SNSの活用:X(旧Twitter)やFacebookなどのSNSで学習仲間を見つけるのも良いでしょう。
モチベーション維持の方法
モチベーションが低下した時の対処法を知っておくことも重要ですが、自分がお勧めしたいのは、モチベーションが最低でもこなせる粒度や時間でやることを区切るです。
それがやはり10分程度。やる気がなくても10前後だけ向き合いましょう!
3000時間という長い道のりはトライしている時はとても長く感じるとおもいます。しかし乗り越え、目標達成に近づく頃にはもうすでに自分の成長を実感していることでしょう!
5. 習得度を確認する方法

3000時間の学習を通じて、自分がどれだけ成長したのかを定期的に確認することは、モチベーション維持に繋がります。ここでは、客観的に習得度を測るための方法を紹介します。
定期的な自己評価
定期的に自己評価を行うことから始めましょう。
これはできるようになっていることを確かめる意味合いが強いです。
まだできないことを確かめるわけではありません。自分の成長を実感するためだけに行います。
やることは簡単で2つです。
- 以前作ったものと最近作ったものを同じ画面に並べて比較する
- 以前作った時間と最近同じようなものを作った時間を比較する
成果物か時間を昔の自分と比べるのです。
一定期間が経っている場合、ほぼ確実にどちらかの成果が見られるはずです。
そしてポイントは、やりはじめの頃は自己評価をあまりしないようにしましょう。最初の1ヶ月〜3ヶ月は、自己評価よりもつづけられているかどうか?に焦点を当てた方がよいです。
メンターや同僚からのフィードバック
メンターや同僚からのフィードバックは、自分では気づかない改善点を見つける良い機会です。
- メンター制度の活用: 経験豊富なメンターからアドバイスや指導を受け、学習の方向性を確認します。
- 同僚とのレビュー会: 同僚と成果物をレビューし合い、客観的な意見を参考に改善点を見つけます。
- SNSでの公開: 成果物をSNSで公開し、フォロワーからのフィードバックを受けます。
これらの方法を組み合わせることで、3000時間の学習効果を最大限に引き出し、着実にスキルアップしていくことができるでしょう。
6. まとめ

3000時間という道のりは長く感じるかもしれませんが、計画的に学習を進めることで、必ず目標を達成できます。この記事で紹介した方法を参考に、あなたも新しいスキルを習得し、自分の可能性を広げてみませんか?
3000時間達成後の展望
3000時間をかけてスキルを習得したあなたは、その分野のプロフェッショナルとして活躍できるでしょう。新しい仕事に挑戦したり、自分のアイデアを形にしたり、様々な可能性が広がります。
メッセージ
この記事が、あなたのスキルアップの第一歩となることを願っています。ぜひ、今日から3000時間学習計画を立てて、未来の自分をデザインしてください!

