なぜ「続けよう」と思うほど続かないのか
「今度こそ続ける」と決意した習慣が、気づけば3日で終わっている。
そんな経験、ありませんか。
続けようという気持ちは本物なのに、なぜか続かない。
そして「自分は意志が弱いんだ」と落ち込んでしまう。
私もずっとそう思っていました。
でも、あるとき気づいたんです。
続かないのは意志の問題ではなく、仕組みの問題だったのだと。
意志の弱さではなく、ハードルの高さが原因

習慣化が続かないとき、私たちはつい「もっと頑張らなきゃ」と考えます。
でも実は、頑張ろうとすればするほど続かなくなることが多いのです。
理由はシンプルです。
ハードルが高すぎるから。
「毎日1時間勉強する」「週3回ジムに行く」「毎朝5時に起きる」。
こうした目標は立派ですが、忙しい日やモチベーションが低い日には、とたんに壁が高く感じられます。
そして一度できなかった日があると、「もういいや」と諦めてしまう。
これは意志が弱いのではありません。
そもそもの設定に無理があっただけなのです。
「毎日1記事」から「1行書けたらOK」への転換

私自身の話をさせてください。
以前、ブログを習慣にしようと思い立ち、「毎日1記事書く」と決めました。
最初の数日は順調でした。
でも1週間もたたないうちに、「今日は疲れているから明日2記事書こう」と先延ばしにするようになり、結局そのまま止まってしまいました。
このとき、自分を責めました。
「やっぱり意志が弱いんだ」と。
でも、しばらくして考え方を変えてみることにしました。
「1記事」ではなく、「1行書けたらOK」にしたのです。
たった1行でいい。
それだけ書けば、その日は成功。
すると不思議なことが起きました。
「1行だけ」と思ってエディタを開くと、なぜかそのまま数行、ときには1段落書いている自分がいたのです。
気づいたら記事が完成していることも増えました。
ハードルを下げたら、むしろ続くようになった。
これが私の転換点でした。
続いてしまう仕組みの4つの考え方

ここからは、私が試してみて効果があった「続いてしまう仕組み」の考え方を4つ紹介します。
ルールとして「これをやりなさい」というものではありません。
「こういう考え方もあるよ」くらいの気持ちで読んでいただければと思います。
1. ハードルを下げる
先ほどの「1行書けたらOK」がまさにこれです。
「毎日30分勉強」を「教科書を開いたらOK」に。
「毎朝ジョギング」を「靴を履いて外に出たらOK」に。
最小単位まで分解すると、始めるハードルがぐっと下がります。
そして面白いことに、始めてしまえば続くことが多いのです。
一番エネルギーがいるのは「始める」瞬間。
そこさえ越えれば、あとは流れに乗れます。
言語化で「何をするか」を明確にする方法と組み合わせると、さらに始めやすくなるかもしれません。
2. 既存の習慣にくっつける
まったく新しい習慣を作るより、すでにある習慣に紐づける方がラクです。
たとえば「朝コーヒーを淹れたら、エディタを開く」「歯を磨いたあとに、ストレッチをする」といった具合です。
すでに毎日やっていることをトリガーにすれば、「いつやるか」を考える必要がなくなります。
考える回数が減ると、それだけ続けやすくなります。
3. 環境を整える
やりたいことを始めやすい状態にしておく、という考え方です。
ブログを書きたいなら、パソコンを開いたらすぐエディタが立ち上がるようにしておく。
本を読みたいなら、ソファの横に本を置いておく。
ジムに行きたいなら、前日の夜にウェアを準備しておく。
「やろう」と思ったときに余計な手順があると、その時点で面倒になってしまいます。
逆に、すぐ始められる状態になっていれば、自然と手が動きます。
この考え方は30分だけ取り組む「30分メソッド」とも相性がいいです。
「30分だけやる」と決めて、すぐ始められる環境を作っておくと、取り組みやすさが増します。
4. 記録して可視化する
続いている事実を目に見える形にすると、それ自体がモチベーションになります。
カレンダーに丸をつける。
アプリで連続日数を記録する。
方法は何でも構いません。
「これだけ続いている」という事実が見えると、「途切れさせたくない」という気持ちが自然と湧いてきます。
ただ、これは「義務」にしないことが大切です。
記録のために無理をすると本末転倒になってしまいます。
あくまで「続いていることを確認するツール」くらいの位置づけがちょうどいいと思います。
仕組みがあれば、意志力に頼らなくていい

習慣が続かないとき、つい「自分はダメだ」と責めたくなります。
でも、それは違うと思うのです。
続かないのは、あなたが弱いからではありません。
仕組みがなかっただけです。
逆に言えば、仕組みさえ作れば、意志力に頼らなくても続けられます。
頑張らなくても続く状態を作ること。
それが習慣化のコツなのかもしれません。
もし「ちゃんとやらなきゃ」という隠れた完璧主義が邪魔をしているなら、まずはそちらに気づくことから始めてみてください。
「ちゃんとやらなきゃ」という思いが、かえって続けることを難しくしていることもあります。
完璧にやろうとしなくていい。
1行でいい。それで十分なのです。
今日から何か一つ、ハードルを下げてみてはいかがでしょうか。
