続かないのは意志の弱さではなかった――小さく始めて、続いてしまう仕組みの話

なぜ「続けよう」と思うほど続かないのか

「今度こそ続ける」と決意した習慣が、気づけば3日で終わっている。

そんな経験、ありませんか。

続けようという気持ちは本物なのに、なぜか続かない。

そして「自分は意志が弱いんだ」と落ち込んでしまう。

私もずっとそう思っていました。

でも、あるとき気づいたんです。

続かないのは意志の問題ではなく、仕組みの問題だったのだと。

https://youtu.be/qHV118Jx4b4

意志の弱さではなく、ハードルの高さが原因

習慣化が続かないとき、私たちはつい「もっと頑張らなきゃ」と考えます。

でも実は、頑張ろうとすればするほど続かなくなることが多いのです。

理由はシンプルです。

ハードルが高すぎるから。

「毎日1時間勉強する」「週3回ジムに行く」「毎朝5時に起きる」。

こうした目標は立派ですが、忙しい日やモチベーションが低い日には、とたんに壁が高く感じられます。

そして一度できなかった日があると、「もういいや」と諦めてしまう。

これは意志が弱いのではありません。

そもそもの設定に無理があっただけなのです。

「毎日1記事」から「1行書けたらOK」への転換

私自身の話をさせてください。

以前、ブログを習慣にしようと思い立ち、「毎日1記事書く」と決めました。

最初の数日は順調でした。

でも1週間もたたないうちに、「今日は疲れているから明日2記事書こう」と先延ばしにするようになり、結局そのまま止まってしまいました。

このとき、自分を責めました。

「やっぱり意志が弱いんだ」と。

でも、しばらくして考え方を変えてみることにしました。

「1記事」ではなく、「1行書けたらOK」にしたのです。

たった1行でいい。

それだけ書けば、その日は成功。

すると不思議なことが起きました。

「1行だけ」と思ってエディタを開くと、なぜかそのまま数行、ときには1段落書いている自分がいたのです。

気づいたら記事が完成していることも増えました。

ハードルを下げたら、むしろ続くようになった。

これが私の転換点でした。

続いてしまう仕組みの4つの考え方

ここからは、私が試してみて効果があった「続いてしまう仕組み」の考え方を4つ紹介します。

ルールとして「これをやりなさい」というものではありません。

「こういう考え方もあるよ」くらいの気持ちで読んでいただければと思います。

1. ハードルを下げる

先ほどの「1行書けたらOK」がまさにこれです。

「毎日30分勉強」を「教科書を開いたらOK」に。

「毎朝ジョギング」を「靴を履いて外に出たらOK」に。

最小単位まで分解すると、始めるハードルがぐっと下がります。

そして面白いことに、始めてしまえば続くことが多いのです。

一番エネルギーがいるのは「始める」瞬間。

そこさえ越えれば、あとは流れに乗れます。

言語化で「何をするか」を明確にする方法と組み合わせると、さらに始めやすくなるかもしれません。

2. 既存の習慣にくっつける

まったく新しい習慣を作るより、すでにある習慣に紐づける方がラクです。

たとえば「朝コーヒーを淹れたら、エディタを開く」「歯を磨いたあとに、ストレッチをする」といった具合です。

すでに毎日やっていることをトリガーにすれば、「いつやるか」を考える必要がなくなります。

考える回数が減ると、それだけ続けやすくなります。

3. 環境を整える

やりたいことを始めやすい状態にしておく、という考え方です。

ブログを書きたいなら、パソコンを開いたらすぐエディタが立ち上がるようにしておく。

本を読みたいなら、ソファの横に本を置いておく。

ジムに行きたいなら、前日の夜にウェアを準備しておく。

「やろう」と思ったときに余計な手順があると、その時点で面倒になってしまいます。

逆に、すぐ始められる状態になっていれば、自然と手が動きます。

この考え方は30分だけ取り組む「30分メソッド」とも相性がいいです。

「30分だけやる」と決めて、すぐ始められる環境を作っておくと、取り組みやすさが増します。

4. 記録して可視化する

続いている事実を目に見える形にすると、それ自体がモチベーションになります。

カレンダーに丸をつける。

アプリで連続日数を記録する。

方法は何でも構いません。

「これだけ続いている」という事実が見えると、「途切れさせたくない」という気持ちが自然と湧いてきます。

ただ、これは「義務」にしないことが大切です。

記録のために無理をすると本末転倒になってしまいます。

あくまで「続いていることを確認するツール」くらいの位置づけがちょうどいいと思います。

仕組みがあれば、意志力に頼らなくていい

習慣が続かないとき、つい「自分はダメだ」と責めたくなります。

でも、それは違うと思うのです。

続かないのは、あなたが弱いからではありません。

仕組みがなかっただけです。

逆に言えば、仕組みさえ作れば、意志力に頼らなくても続けられます。

頑張らなくても続く状態を作ること。

それが習慣化のコツなのかもしれません。

もし「ちゃんとやらなきゃ」という隠れた完璧主義が邪魔をしているなら、まずはそちらに気づくことから始めてみてください。

「ちゃんとやらなきゃ」という思いが、かえって続けることを難しくしていることもあります。

完璧にやろうとしなくていい。

1行でいい。それで十分なのです。

今日から何か一つ、ハードルを下げてみてはいかがでしょうか。

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