- WordPressブロックエディタ(Gutenberg)とは何か
- クラシックエディタとの違い(比較表つき)
- 「ブロック」という考え方の基本
- 何から学べばいいか(学ぶ順番)
WordPressの編集画面が、いつの間にか昔と変わっていて戸惑った——そんな経験、ありませんか?
「ブロックエディタ」とか「Gutenberg(グーテンベルク)」とか呼ばれている新しいエディタ。名前は聞くけれど、結局クラシックエディタと何が違うのか、いまいち掴みづらいですよね。
ざっくり言うと、ブロックエディタは、文章や画像を「ブロック」という単位で積み上げて作る、WordPress 5.0以降の標準エディタです。HTMLを書かなくても、画面を見ながら直感的にページを組み立てられる。ここがクラシックエディタとの一番の違いです。
私もWordPressを17年触ってきましたが、正直に言うと、クラシックからブロックに移った当初はかなり戸惑いました。「前のほうが速かった」と何度も思った。この記事では、当時の自分と同じように移行で固まっている人に向けて、ブロックエディタの全体像を一緒に整理していきます。

WordPress老人のRです。ブロックエディタが標準になって早5年以上……「クラシックのままでいい」と粘っていた時期もありました。同じく移行に腰が重い人、一緒に知識をアップデートしましょう。
記事を書いている人

R(アール)
Web制作の現場で17年(現役進行中)。精密栄養カウンセラー。
個人開発をアプリ6本並行しながら、AIと「作る・届ける」を実験しています。
うまくいったことも、月収2,000円みたいな冴えない数字も、隠さず公開中。
教える人ではなく、少し先で転んで戻ってきた人として、あなたと同じ目線で現在地を観測していけたらと思います。
WordPressブロックエディタ(Gutenberg)とは?
言葉だけ見ると難しそうに聞こえますが、考え方はいたってシンプルです。WordPressブロックエディタとは、ページを構成するすべての要素を「ブロック」として扱う編集方式のこと。2018年12月にリリースされたWordPress 5.0から標準搭載され、それまで10年以上使われてきたクラシックエディタに代わりました。
「Gutenberg(グーテンベルク)」は、もともとこの新エディタの開発プロジェクト名です。活版印刷を発明したヨハネス・グーテンベルクにちなんでいます。正式名称は今も「ブロックエディタ」で、Gutenbergは通称として残っている、と理解しておけば十分です。
クラシックエディタでは、少し凝ったレイアウトを作ろうとするとHTMLタグやショートコードが必要でした。ブロックエディタは、その作業を「ブロックを置く」操作に置き換えた。コードを書ける人にしか作れなかったものが、画面操作だけで届く範囲に入ってきた。ここが大きく変わった点です。
クラシックエディタとの違い
クラシックエディタとブロックエディタの違いを、実務でよく効いてくる4点で並べます。
| 項目 | クラシックエディタ | ブロックエディタ(Gutenberg) |
|---|---|---|
| 操作の単位 | 1つの大きな文章領域 | 要素ごとの「ブロック」 |
| レイアウト | HTML/ショートコードが必要 | 列・カバー等のブロックで完結 |
| 機能の拡張 | プラグイン頼み | 標準機能で多くをカバー |
| 学習コスト | コード知識が前提 | 操作を覚えれば視覚的に作れる |
表だけ見ると「ブロックエディタが全面的に上」に見えますが、慣れの問題は確実にあります。長文をひたすら書く用途では、クラシックのほうが速いと感じる人もいる。実際、クラシックエディタは専用プラグインで今でも使えます。ただ、これから新しく覚えるなら、標準であるブロックエディタを選ぶのが素直です。
「グーテンベルク」「Gutenberg」「ブロックエディタ」呼び方の整理
調べていると、同じものが3つの呼び方で出てきて混乱しがちです。「ブロックエディタ」が正式名称で、WordPressの管理画面でもこの呼称が使われています。「Gutenberg(グーテンベルク)」は開発プロジェクトの名前で、通称として定着したもの。記事や動画によっては「新エディタ」「ビジュアルエディタ」と呼ばれることもありますが、指しているものはほぼ同じです。この記事では、いちばん通りのいい「ブロックエディタ」に統一して進めます。
ブロックエディタの基本の考え方
ここだけ掴めれば、あとの操作はほとんどその応用です。ブロックエディタを使ううえで、最初に掴んでおきたい考え方が1つあります。「ページ上のすべてが、独立したブロックになる」ということです。
すべてが「ブロック」になる
文章、画像、見出し、リスト、ボタン、埋め込み動画。これらが全部、それぞれ独立した「ブロック」として扱われます。
クラシックエディタが1枚の大きな原稿用紙だとすると、ブロックエディタは、要素ごとに切り分けられたカード(=ブロック)を上から順に積んでいくイメージです。カードは個別に動かせるし、消せるし、色や余白も1枚ずつ変えられる。
ブロックでできること(実例)
ブロックの考え方がいちばん効いてくるのは、レイアウトを組むときです。
たとえばクラシックエディタで2カラム(横並び)を作ろうとすると、HTMLとCSSを書く必要がありました。ブロックエディタなら「列」ブロックを置くだけ。背景画像の上に文字を重ねたいときも「カバー」ブロックで完結します。
よく使うブロックの組み合わせは、「パターン」や「同期ブロック(旧・再利用ブロック)」として保存して、別のページから呼び出せます。CTAボックスや定型のセクションを毎回作り直さずに済む。このあたりは、実際に運用を始めると効いてくる機能です。
クラシックエディタから移行して戸惑った3つ
ここからは、私が実際にクラシックから移行したときに「うっ」となった点を、正直に3つ書きます。同じところで止まる人が多いはずです。
1つ目は、文章の途中で改行したいだけなのにブロックが分かれてしまうこと。Enterを押すと新しい段落ブロックになります。同じブロック内で改行したいときは Shift+Enter。これを知らないと、段落が無駄に増えて混乱します。
2つ目は、HTMLを直接いじる場所が分かりにくいこと。クラシックでは「テキストモード」で一発でしたが、ブロックエディタでは各ブロックの「HTMLとして編集」を使うか、「カスタムHTML」ブロックを置きます。慣れるまでは、どこにコードを書けばいいか迷いました。
3つ目は、昔の記事がクラシックのまま残ること。WordPress 5.0以降も、過去の投稿は「クラシックブロック」という1つのブロックに包まれて保持されます。慌てて全部を変換しなくて大丈夫です。必要になった記事から、少しずつブロックに置き換えていけば問題ありません。
改行でブロックが増えるやつ、まさに今日やりました……Shift+Enter、知らなかったです。

そこは全員が一度ハマる場所です。逆に言えば、それさえ越えればブロックエディタはかなり快適になりますよ。
まず何から学べばいいか
全部を一気に覚えようとすると、たいてい途中で力尽きます。ブロックエディタの全体像が掴めたら、次は手を動かす番です。学ぶ順番としては、こう進めるのがスムーズでした。
まずはブロックの追加・編集・並べ替えといった基本操作(vol02)。次に、よく使う形を保存して使い回すブロックパターンやカスタムブロック(vol03)。そこから先は、自分でテーマを作る方向(vol04以降)に進みます。
この記事は、その入口です。いきなり全部を覚える必要はありません。次の一歩は、下の「あわせて読みたい」「関連記事」から辿れます。
まとめ
WordPressのブロックエディタ(Gutenberg)は、ページの要素を「ブロック」として組み立てる、WordPress 5.0以降の標準エディタです。コードを書かずに視覚的にページを作れるのが、クラシックエディタとの最大の違いでした。
最初は戸惑うかもしれません。私もそうでした。でも、改行や移行まわりの「最初のつまずき」を越えてしまえば、作業のスピードと自由度は確実に上がります。
そして、ブロックエディタに乗り換えること自体が目的ではありません。大事なのは、新しい道具を触りながら「自分はどういう作り方をしているのか」「どこで手が止まるのか」を観測することです。道具が変わると、自分の作業のクセが見えやすくなる。その観測の積み重ねが、ツールの流行り廃りに振り回されない自分の土台になります。
次回(vol02)では、実際のブロックの追加・編集・並べ替えを、編集画面に沿って解説します。
参考文献
ブロックエディタ以前しか知らないWordPress老人がフルサイト編集対応のテーマ作成に挑戦する
ブロックエディタ以前しか知らないWordPress老人がtheme.jsonについて学ぶ
この記事は「WordPress老人から脱却!Gutenberg完全ガイド」シリーズの一部です。
→ シリーズ全体を見る
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「自分の強みは何か」が、見えなくなる時期があります。
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