判断力を鍛える前に — 成功してから語る、という前提への違和感

「うまくいった人の話」ばかりが目に入る。
SNSでも、本でも、セミナーでも。
それ自体は悪いことではないけれど、
どこかで息が詰まる感覚はありませんか。
成功してから語る。
それが当たり前になっているからこそ、
途中にいる自分は何も言えない気がしてしまう。
でも、本当にそうでしょうか。
なぜ途中経過を共有しようと思ったのか
17年間、Webを主軸に制作に関わってきました。
うまくいった時期もあれば、
まったく手応えのない時期もありました。
振り返ると、「成功してから話そう」と思っていた時期ほど、
孤独だったように思います。
途中経過を誰かと共有することで、
自分自身の判断が少しずつ整っていく。
そんな実感が、今の考えの土台になっています。
判断力を磨く原点 — 17年間、止まったり迷ったりを繰り返してきた

順調に見える時期も、内側では揺れていました。
案件が続いていても、「このままでいいのか」という問いは消えません。
むしろ、忙しいときほど判断が鈍ることがあります。
目の前のタスクをこなすことに集中しすぎて、
自分がどこに向かっているのか見えなくなる。
そんな経験を何度もしてきました。
外から見える姿と、内側で起きていること
外から見える姿と、
自分の内側で起きていることには、
いつもズレがあります。
うまくいっているように見えても、
実際には不安を抱えていたり、
逆に停滞しているように見えても、
内側では確かな手応えを感じていたり。
だからこそ、
外部の評価だけで自分を測ることには限界があると感じています。
仕事の判断力を鍛える — うまくいかない原因を「努力不足」にしない

成果が出ないとき、
真っ先に「努力が足りないのでは」と考えてしまうことがあります。
でも、それは本当に正しい問いでしょうか。
問題は、スキルや努力量ではなく、
判断の順番、情報の取り込み方、
今の自分に合っていない問いを抱えていること——そういった「ズレ」にあるのかもしれません。
努力量ではなく、観測の問題
頑張っているのに成果が見えない。
そのとき必要なのは、もっと頑張ることではなく、
今の自分がどこにいるのかを観測することではないでしょうか。
観測とは、評価ではありません。
良い悪いを決めるのではなく、
ただ「今ここにいる」と確認する。
そのプロセス自体が、次の判断を変える力を持っています。
判断力を鍛える実践 — 観測して、判断して、微調整する

成功を待たなくても、次の一歩は選べます。
大きな成果が出る前でも、小さな調整を積み重ねることはできます。
観測して、判断して、微調整する。
このサイクルを回すこと自体が、
前に進んでいる証拠なのだと思います。
答えがなくても、方向は見えてくる
完璧な答えが見つかるまで動けない、
という状態に陥ることがあります。
でも、観測を続けていれば、答えがなくても方向は見えてきます。
小さな違和感を放置しない。
うまく言葉にできなくても、
「何かが違う」という感覚を記録しておく。
それだけでも、次の判断の材料になります。
判断力を鍛える — 考え方の置き場所を、ひとつ増やす

この記事で何かの答えを渡せるとは思っていません。
ただ、「努力不足を疑う前に、観測してみる」という視点を、
選択肢のひとつとして置いておけたらと思います。
「問いの技術 — 行動を増やす前に立てるべき100の問い」
自分自身の観測を続けるために、
「行動を増やす前に立てるべき100の問い」という資料を作りました。
今の自分に必要な問いを引き、考えるきっかけにする。
答えを出すためではなく、問いと向き合う時間を持つためのものです。
ぜひどうぞ!
この記事は「続かないを終わらせる」シリーズの一部です。
→ シリーズ全体を見る:「続かない」を終わらせた方法

