n8nで何を自動化すればいい?|答えはツールではなく日常の観察にあった

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n8nをインストールしました。

ブラウザで画面を開きました。

30分、何もできませんでした。

ノードの一覧を眺めて、テンプレートをスクロールして、「で、自分は何を自動化するんだっけ」と思って、そのまま閉じました。

以前AI自動化ツールの比較記事を書いて「n8nがいい」と結論を出したのに、いざ触ると手が止まります。

自動化は自分で組み立てる時代だと分かっていても、組み立てる「中身」が見つからない。

これ、同じ経験をした人は多いんじゃないでしょうか。

チュートリアルの例は、自分の生活じゃない

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n8nのチュートリアルを開くと、こんな例が並んでいます。

「RSSフィードを取得してSlackに通知」「Gmailの添付ファイルをGoogle Driveに自動保存」「GitHubのIssueをNotionに同期」。

どれも便利そうです。

でも、自分の生活で使うかと聞かれると、微妙なものばかりでした。

RSSフィードはFeedlyをつかっていて、別にslackに来て欲しいわけでもなく、Gmailの添付をDriveに保存する頻度は月1回もない。

チュートリアルが悪いわけではなくて、そこに並んでいる例と自分の日常が噛み合わなかったのです。

ぶっちゃけ、「自動化って自分には関係ないのかも」と思いかけました。

壁の正体は「技術」じゃなく「何をやるか」だった

しばらく悩んで気づいたことがあります。

n8nの操作方法は、調べればわかります。

ノードの繋げ方、JSONの整形、Webhookの設定。

ドキュメントもYouTubeも山ほどあります。

技術的な壁は、正直そこまで高くありません。

止まっていた本当の理由は「自分が何を自動化したいのか」が決まっていなかったことでした。

技術不足ではなくて、観察不足。

ツールの使い方を覚える前に、自分の日常のどこに「繰り返し」があるのかを知る必要がありました。

n8nを閉じて、自分の1日を観察してみた

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発想を変えました。

n8nを閉じて、1週間だけ自分の作業を観察することにしました。

やったことはシンプルです。

毎日の作業の中で「これ、また同じことやってるな」と感じた瞬間をメモ帳に書く。

それだけです。場所はNotionでもiPhoneのメモでも紙でもいい。

大事なのは、ツールではなく自分の行動に目を向けることでした。

以前観測ドリブンで自動化を続ける方法という記事を書きましたが、まさにあの考え方の実践です。

「自動化を設計する」のではなく「日常を観測する」。視点を変えるだけで、見えるものがまるで違いました。

3日目あたりから、メモが溜まり始めます。

観察して見つけた「自動化候補」3つ

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1週間の観察で見つけた候補を3つ紹介します。

1. 毎朝Slackで同じ定型文を送っている

チームへの「今日の作業予定」連絡。内容はNotionのタスクリストとほぼ同じなのに、毎回コピペしていました。

所要時間は5分。

たった5分ですが、毎朝やっていると地味にストレスです。

2. 3つのサービス間で同じ情報をコピペしている

スプレッドシートの数値をSlackに貼り、さらにNotionにも転記する作業。

週に3回、1回あたり10分。完全に手作業のリレーでした。

3. 毎回同じフォーマットに手動で整形している

受け取ったCSVデータをMarkdownのテーブルに変換する作業。

変換ルールは毎回同じなのに、手でやっていました。

どれも「やれば5〜10分で終わる作業」です。

だから自動化しようと思わなかった。

でも、観察してみると週に何度も繰り返していて、合計すると月に2〜3時間にはなっていました。

1つだけ自動化してみた

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3つの候補の中で一番簡単そうなものを選びました。

Notionのタスクリストを取得して、Slackに朝の定型文として送る。

正直、最初の実装は雑です。

エラーハンドリングもない。

フォーマットもいまいち。

でも、動きました。翌朝、Slackに自動で通知が来た瞬間は素直に嬉しかったです。

全部自動化しようとして疲れた経験があるからこそ、「1つだけ、雑でいいから動かす」と決めていたのが良かったと思います。

完璧じゃなくていい。動けばいい。

まとめ:まずツールを閉じて、自分の1日を見る

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n8nの前で止まったら、n8nを閉じてください。

そして自分の1日を観察してみてください。

「これ、また同じことやってるな」をメモするだけでいい。

自動化のネタは、ツールの中ではなく自分の生活の中にあります。

意志力ではなく仕組みで続ける方法と同じで、大きな決意より小さな観察のほうがずっと役に立ちます。

n8nシリーズの記事はこちら