CLAUDE.mdが肥大化する前に知りたかった3つのこと

Claude Codeを使い込むほど、CLAUDE.mdが膨らんでいく——そんな経験はありませんか。

最初は3行くらいでした。

技術スタックとコーディング規約だけ。

それで十分だったんです。

ところが使い込むうちに「あれも書いておこう」「これも伝えておこう」と追記が増えて、気づけば100行超え。

Claudeの応答は遅くなり、古い指示と新しい指示が矛盾し始めました。

「CLAUDE.mdを書けば書くほどClaudeが賢くなる」——以前の私はそう思っていましたが、これは幻想でした。

この記事では、私がCLAUDE.mdを肥大化させてしまった失敗と、そこから学んだ3つの運用ルールを共有します。

失敗:一時的なルールを「憲法」に書いてしまった

Claude Codeを使い始めたころ、私は何でもCLAUDE.mdに書いていました。

「今回のリファクタリングでは〇〇を優先する」

「このPRでは△△に気をつける」

「来週までに□□を完了させる」

プロジェクトの設計思想も、今週だけの方針も、タスク固有の指示も、全部同じファイルに追加していたんです。

結果、CLAUDE.mdは「何でも書いてある場所」になりました。

Claudeは古い指示と新しい指示の間で混乱し始めます。

「前に『jQueryは使わない』と言っていたのに、今回は『レガシーコードを尊重する』と言っている。

どちらを優先すべきか?」

こういう質問がだんだん増えてきました。

問題の本質は、「一時的な判断」と「長期的なルール」を同じ場所に混ぜてしまったことでした。

CLAUDE.mdはClaudeが毎回読むファイルです。

だからこそ、「常に守るべき前提」だけを置くべきだったんですね。

ルール1:「3ヶ月後も変わらないか?」テスト

この経験から編み出したのが、CLAUDE.mdに何かを書く前に一つだけ自問するルールです。

「これは3ヶ月後も有効か?」

YESなら書く。

NOなら書かない。

シンプルですが、これだけで判断がかなり楽になります。

書くべきもの(3ヶ月後も変わらない)

  • 技術スタック(「TypeScript + React」)
  • 設計方針(「状態管理はZustandを使う」)
  • やらないこと(「jQueryは使わない」「classコンポーネントは書かない」)
  • コーディング規約(「関数は50行以内」)

書くべきでないもの(3ヶ月後には変わっている)

  • 今回のリファクタリング方針
  • 今週のPRの注意事項
  • 特定のバグ対応メモ
  • 締め切り情報

このテストを通すだけで、CLAUDE.mdに入る内容は半分以下になります。

ルール2:一時的な判断はnotesフォルダに逃がす

「じゃあ、3ヶ月テストに落ちた内容はどこに書けばいいの?」と思いますよね。

捨てるのではなく、**別の場所に逃がす**のがポイントです。

.claude/

├─ CLAUDE.md # 長期ルールのみ(憲法)

├─ skills/

├─ agents/

└─ notes/ # 一時的な判断(メモ)

├─ 2026-01-refactoring.md

└─ current-sprint.md

`notes/`フォルダのポイントは、Claudeが自動で読み込まないところです。

CLAUDE.mdと違い、明示的に「notes/current-sprint.mdを参照して」と指示したときだけ読まれます。

これで棲み分けができます。

  • CLAUDE.md = 常に有効なルール。自動で読まれる
  • notes/ = 今だけ有効なメモ。指示したときだけ読まれる

タスクが終わったらnotesの該当ファイルを削除するだけ。

こうすれば、CLAUDE.mdは常にスリムなまま維持できます。

ルール3:1〜2画面に収める

CLAUDE.mdが長すぎると、Claudeは重要なルールを読み飛ばすことがあります。

目安はエディタで1〜2画面に収まる量です。

スクロールしないと全体が見えないなら、それは書きすぎかもしれません。

これはCLAUDE.mdに限った話ではありません。

Claude Code全体の設定にも同じ原則が当てはまります。

「少なく保つ」チェックリスト:

対象目安理由
CLAUDE.md1〜2画面長すぎるとルールが埋もれて参照されなくなる
サブエージェント常時1〜2個増やすと、どれを使うか迷い思考が分散する
スキル毎日やることだけ週1以下の作業はスキル化すると管理コストが上がる
コマンド必要になったら覚える最初から全部覚えようとすると疲れる

4つの機能の全体像については4機能の使い分けガイドで整理していますが、どの機能でも「少なく保つ」が基本原則です。

まとめ:CLAUDE.mdは「書く」より「書かない」が難しい

CLAUDE.mdの難しさは、書き方ではなく削り方にあります。

3つのルールをまとめると:

  1. 3ヶ月テスト — 3ヶ月後も有効か自問する。NOなら書かない
  2. notesフォルダ — 一時的な判断は別の場所に逃がす
  3. 1〜2画面ルール — スクロールが必要なら書きすぎ

CLAUDE.mdの具体的な書き方や育て方についてはCLAUDE.mdの育て方で詳しく解説しています。

サブエージェントやスキルとの使い分けに迷っているならサブエージェントに何を任せて何を任せないかも参考になるかもしれません。

「何を書くか」より「何を書かないか」。

それがCLAUDE.mdと長く付き合うコツだと感じています。

参考になれば幸いです。