【WebDevクリエイター向け】GitLensを使ってGitライフで少し幸せになろう!

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はじめに

Web開発を行うクリエイターでGitを使っている方も多いと思いますが私もその一人です。

VSCode上で操作することも多いのですが、GitのGUIクライアントはGitKrakenを使っています。

GitKrakenは非常に多機能で見栄えの良いGitのGUIクライアントで、日々の作業を効率化してくれる優れたツールです。

しかし、先日ふと気づいたことがあります。それは、私がGitKrakenの有料パッケージに含まれている「GitLens」をほとんど活用できていなかったということです。

なんとなく、ソースコード上にコミットの表記が出てくるくらいにしか機能を把握していなかったのですが、改めて調べてみたところその便利さに驚かされました。

使いこなしたら色々と幸せになれそうな感じがしたので備忘録として記事にまとめておこうと思います。

正直、「もっと早くから使っていれば良かった!」と思わずにはいられませんでした。この記事では、私が実際に調べてみて感じたGitLensの魅力や、開発を効率化するための使い方について紹介します。

GitLensとは?

GitLensは、Visual Studio Code (VSCode) の拡張機能として提供されている、強力なGitツールです。

Gitリポジトリの履歴を深く掘り下げ、コードの変更履歴やコミットメッセージ、ブレイム情報などを簡単に確認できる機能が満載です。

これにより、誰が、いつ、なぜ特定のコードを変更したのかを直感的に把握することができ、開発プロセスの透明性が大幅に向上します。

GitLensは、GitKrakenの有料パッケージにも含まれており、普段からGitKrakenを使っているクリエイターであれば、すぐにでも活用できるツールです。しかし、私のようにGitKrakenの主要機能に頼りすぎて、GitLensを見逃していた方も少なくないのではないでしょうか。

要点

  • VSCode内でGitの各種操作をしやすくするための拡張機能である
  • リポジトリのやブランチ管理を視覚的に把握することができる
  • 改修対象のコードはいつ追加、修正されたものかわかる

GitLensの主な機能を見ていきましょう。

GitLensの主な機能

1. コードのブレイム情報を簡単に確認

GitLensの最も便利な機能の一つが、コードのブレイム情報を簡単に確認できる点です。

ファイル内の各行に誰が最後に変更を加えたのか、いつ変更されたのかをすぐに表示してくれます。

これにより、コードレビューやデバッグ時に特定の変更が行われた経緯をすぐに理解でき、問題解決がスムーズになります。

2. コミット履歴の視覚化

GitLensは、リポジトリ内のコミット履歴を視覚的に確認できる機能を提供しています。

特定のファイルやコード行に対して行われた変更の履歴を、タイムライン形式で表示することができます。

これにより、過去の変更を遡って確認し、どのような経緯で現在のコードに至ったのかを理解しやすくなります。

3. リポジトリ間の変更比較

複数のブランチやコミット間でのコードの違いを簡単に比較できる機能も、GitLensの強みです。

マージ前にブランチ間の差異を確認したり、過去のコミットと現在のコードを比較して、不要な変更が混入していないかをチェックすることができます。これにより、ミスを未然に防ぎ、安定したコードベースを保つことが可能になります。

4. リアルタイムでの変更追跡

GitLensは、VSCode内でリアルタイムに行われるコードの変更を追跡し、リポジトリの状態を常に把握できるようにします。これにより、チームメンバーが行った最新の変更を即座に確認でき、迅速なフィードバックや修正が可能になります。

有料版と無料版との違い(2024年8月現在)

無料版(GitLens Free)

GitLensの無料版は、基本的なGit機能を提供し、個人開発や小規模なプロジェクトにおいて非常に役立つツールです。無料版では以下の機能が利用可能です:

  • ブレイム情報の表示: コード行ごとの変更履歴や変更者を表示。
  • コミット履歴の表示: コミット履歴を表示し、過去の変更を遡ることが可能。
  • リポジトリの変更追跡: ファイルやディレクトリの変更をリアルタイムで追跡。
  • コードホバープレビュー: コードにホバーすることでコミットメッセージや変更者をプレビュー。
  • コミットの可視化: グラフでコミット履歴を視覚的に確認。

有料版(GitLens+)

GitLens+は、有料サブスクリプションで利用できる機能が追加されたバージョンです。

特にチーム開発や大規模プロジェクトに適しています。有料版の主な追加機能は以下の通りです:

  • ワークツリーコミットの表示: ワークツリーにおける全てのコミットを簡単に確認。
  • リポジトリのインサイト: 各リポジトリの詳細な分析と視覚化。
  • サイドバイサイドのコミット比較: 過去のコミットと現在の状態を並べて比較。
  • チームコラボレーション機能: チームメンバー間での変更履歴共有やコードレビューを強化。
  • カスタムダッシュボード: プロジェクトごとのカスタムダッシュボード作成が可能。
機能無料版 (GitLens Free)有料版 (GitLens+)
ブレイム情報の表示✔️ コード行ごとの変更履歴を表示✔️ 無料版と同じ
コミット履歴の表示✔️ 基本的なコミット履歴表示✔️ ワークツリーの全コミット表示が追加
リポジトリの変更追跡✔️ 基本的な変更追跡が可能✔️ 詳細な追跡と履歴分析が可能
コードホバープレビュー✔️ コミットメッセージや変更者をプレビュー✔️ 無料版と同じ
コミットの可視化✔️ グラフでコミット履歴を視覚化✔️ 無料版と同じ
リポジトリのインサイト❌ 利用不可✔️ 詳細なリポジトリ分析
サイドバイサイドのコミット比較❌ 利用不可✔️ 過去と現在の状態を並べて比較可能
チームコラボレーション機能❌ 利用不可✔️ コラボレーションとコードレビュー機能
カスタムダッシュボード❌ 利用不可✔️ プロジェクトごとのダッシュボード作成可能
GitLens 無料版と有料版の比較表(2024年8月現在)

実際に使ってみた感想

GitLensを実際に使ってみた感想として、「もっと早くから使っておけば良かった!」という気持ちが強く残りました。

これまで、コードの履歴を確認するためにコマンドラインを使ったり、GitKrakenの他の機能に頼っていたのですが、GitLensを使うことでこれらの作業が一気に効率化されました。

特に、ブレイム情報の表示とコミット履歴の視覚化機能は、日常的な開発作業において非常に役立ちます。誰がどのような意図でコードを変更したのかを瞬時に把握できるため、デバッグやコードレビューが格段にスムーズになりました。

また、リポジトリ間の比較機能を活用することで、マージ作業もミスなく行えるようになりました。

まとめ

GitLensは、GitKrakenを普段から使っているクリエイターであれば、ぜひ活用していただきたいツールです。

コードの履歴やブレイム情報、コミットの可視化など、開発を効率化するための機能が豊富に揃っており、チーム開発においても個人開発においても大いに役立ちます。

もし、GitKrakenの有料パッケージに含まれているのにGitLensをまだ試していない方がいれば、ぜひこの機会に活用してみてください。

私自身も、もっと早くから使っていれば良かったと感じています。GitLensを使いこなして、より効率的でスムーズな開発ライフを送りましょう。

この記事を通じて、GitLensがあなたの開発作業にどれほど役立つかを理解し、日々の作業をより快適に進める一助となれば幸いです。

参考文献

VSCodeの拡張機能「GitLens」で快適なGitライフを手に入れよう!

VSCodeでGitLensを使う

VS Codeでソースコード管理:GitLens拡張機能を使ってみよう