仕事のコミュニケーションで感じる「モヤモヤ」の正体

仕事をしていると、社内でも、クライアントでも、コミュニケーションがうまくいかずに「なんでそうなるんだろう」と思う瞬間は、誰にでもあるのではないでしょうか。
上司の指示の意図がわからない。
同僚との認識がなぜかズレている。
伝えたはずのことが、まったく違う形で受け取られている。
こうしたモヤモヤは、明確な「問題」として切り出しにくいのが厄介なところです。
誰かが悪いわけでもないし、ルール違反があったわけでもありません。
ただ、なんとなく噛み合わない。
その違和感だけが残ります。
私自身、仕事をする中で様々な方の声を耳にしてきました。
聞けば聞くほど感じることがありました。
この種の悩みには「正解」がない、ということです。
相談を聞き続けてわかった――必要なのは「答え」ではなく「問い」だった

相談を受けるとき、最初のうちは自分なりのアドバイスを返していました。
「こう伝えてみたら?」「相手はこういうつもりだったのでは?」と。
でも、どれだけ的確な答えを出したつもりでも、相手の表情はあまり変わらないことが多かったのです。
ある日気づきました。
相談してくる人が求めているのは、「こうすべき」という答えではないのかもしれない、と。
本当に必要なのは、自分では見えていなかった角度から状況を眺め直すきっかけ、つまり「問い」のほうだったのです。
「もし相手の立場だったら、何が見えていると思う?」「この状況を全然違う前提で捉えたら、どうなる?」。
そんな問いかけをしたとき、相手の目が少し変わる瞬間がありました。
答えを渡すより、視点を増やすほうが、ずっと力になれる。
その実感が、後にアプリを作るきっかけになりました。
Mangekyoとは何か――視点を増やすAIアプリ

この気づきを形にしたのが「Mangekyo」というWebアプリです。
名前の由来は「万華鏡」。
同じものでも角度を変えれば、まったく違う模様が見えてきます。
コミュニケーションの悩みも、それと同じだと考えています。
Mangekyoのコンセプトは「決める前に、視点を増やす」です。
職場で感じたモヤモヤを入力すると、AIが複数の視点からその状況を照らし直してくれます。
以前、「残るもの」から商品を作った話という記事で個人開発の経験について書きましたが、Mangekyoもまた、自分自身の日常から生まれたプロダクトです。
ただし、一般的なAIツールとは少し違うところがあります。
Mangekyoは「答えを出す」ことを目的としていません。
「分析しない、判断しない、指示しない」という設計思想

Mangekyoには3つの「しない」があります。
分析しない。判断しない。指示しない。
これは開発の最初期に決めた哲学です。
AIに相談すると、多くの場合「こうすべきです」「この対応が最適です」といった断定的な回答が返ってきます。
でも、コミュニケーションの悩みにおいて、そうした一方向の正解はむしろ邪魔になることがあります。
現場の空気感、相手との関係性、過去の経緯。
そういった文脈を無視した「正解」は、もっともらしく見えても実際には使えないことが多いのです。
だからMangekyoでは、AIに「正解を出すな」と指示しています。
このプロンプト設計は、正直なところかなり苦労しました。
AIは本質的に「最適な回答を出す」ように訓練されているので、「答えを出さずに視点だけ提示する」という指示は、想像以上に難しかったのです。
6つの機能――悩みを複数の視座で照らす仕組み

Mangekyoには、視点を増やすための6つの機能があります。
まず中心となるのが「3つの視座からの分析」です。
同じ状況を、異なる立場や前提から捉え直します。
次に「反転仮説」。
これは相手側の事情を可視化する機能で、「もし相手がこういう状況だったら」という仮説を提示します。
さらに「判断の分かれ目」では、状況の捉え方によって変わるポイントを示します。
「前提別の返信例」は、異なる前提に基づいた具体的なコミュニケーション例です。
「反転質問」は、自分自身への問いかけを生成します。
そして「仮説提示」で、状況全体を別の枠組みから見直すきっかけを作ります。
どの機能も、「あなたはこうすべき」とは言いません。
「こういう見方もありますよ」と、静かに視点を差し出すだけです。
AIの時代にコミュニケーションの価値が上がる理由
AIで作れるものが飛躍的に増えた今、逆にコミュニケーションの価値は上がっていると感じています。
自分の商品を持つと、世界が選択肢になるという記事でも触れましたが、個人がプロダクトを作れる時代だからこそ、「何を作るか」を決めるための対話力が問われるようになりました。
これはAIとの対話でも同じです。
Claude Codeで開発していても、日常的にAIを使っていても、問いかけの質がアウトプットの質を決めるという実感があります。
AIに正解を求めるだけでは、表面的な回答しか返ってきません。
自分の商品が作れない人が、最初に勘違いしていることでも書きましたが、何かを形にするとき、最初に必要なのは技術やスキルではありません。
ものの見方を変える一歩です。
Mangekyoは、その一歩をコミュニケーションという領域で後押しするために作りました。
料金プランと始め方
Mangekyoは、まず試してみることを大切にしています。
無料プランでは1日3回まで利用できます。
メールアドレスを登録すると1日5回に増えます。
無制限に使いたい方向けには、月額980円のProプランも用意しています。
日本語と英語の両方に対応しており、スマートフォンからでも使えます。
使い方はシンプルです。
職場で感じたモヤモヤを、そのまま入力するだけ。
きれいに整理する必要はありません。「上司にこう言われたけど、なんか引っかかる」くらいの一言でも大丈夫です。
まとめ――視点が増えると、相手の見え方が変わる

いろんな方の声を聞き続ける中で気づいたことは、とてもシンプルでした。
コミュニケーションの悩みに正解はありません。
でも、視点を増やすことはできます。そして視点が増えると、同じ出来事でもまったく違う形に見えてきます。
Mangekyoは、その気づきを小さなWebアプリにしたものです。
大げさなツールではありません。
ただ、コミュニケーションで感じるモヤモヤに対して、今まで見えていなかった角度をひとつ、ふたつ、静かに差し出すだけのものです。
もし気になった方は、まずは無料で試してみてください。
答えではなく、新しい視点が見つかるかもしれません。
この記事が、日々のコミュニケーションについて考えるきっかけになれば幸いです。
Mangekyo – 視点を増やすAIアプリ (思い込みの外側を、見てみる。)
ぜひ使ってみてください!

