Claude MCP、結局どれが便利だったか──1年くらい使って分かった取捨選択の基準

MCPを入れたのに、生活があまり変わっていない。

そんな経験はありませんか。

設定はした、サーバーも立てた、でも日常の開発で使う場面がよく分からない。

私も当初、まさにその状態でした。

そもそもMCPって何?からでした。

結論から言うと、MCPは「作業を自動化する魔法」ではありませんでした。

その正体は「説明や切り替えの摩擦を減らす仕組み」です。

そして全部つなぐより、必要なものだけつなぐ方がうまくいくことが分かりました。

MCPは「自動化の魔法」ではない

MCPを導入した当初、私は大きな期待を抱いていました。

「Claudeがあらゆるツールと連携して、全部自動でやってくれる」というイメージです。

しかし実際に使ってみると、悩みの正体は「設定」ではなく「役割の切り分けができていないこと」でした。

MCPをたくさんつないでも、どのツールをいつ使うべきか判断できなければ、かえって混乱します。

重要なのは「毎回説明している手間」を減らすことです。

Claude Codeに何度も同じことを説明しているなら、そこをMCPでつなぐ。

逆に、たまにしか使わないものは手動で十分です。

本当に便利だったMCPサーバー3選

半年間使い続けて、本当に手放せなくなったものを紹介します。

Filesystem系

最も使用頻度が高いのがFilesystem系のMCPです。

プロジェクトのディレクトリ構造を毎回説明する必要がなくなりました。

特に複数のプロジェクトを行き来する開発では効果的です。

「このプロジェクトは/srcにコードがあって、/docsにドキュメントがあって…」という説明が不要になります。

Claudeが直接ファイルシステムを見られるため、コンテキストの共有がスムーズになりました。

GitHub系

Pull RequestのレビューやIssueの確認で重宝しています。

「このPRの変更内容を見て」と言うだけで、差分を取得して分析してくれます。

以前はGitHubの画面をスクリーンショットで共有したり、差分をコピペしたりしていました。

その手間がゼロになったことで、レビューの質に集中できるようになりました。

Fetch/API系

外部APIのドキュメントを参照しながらコードを書く場面で活躍します。

「このAPIの仕様を確認して」というリクエストに対して、直接ドキュメントを取得して回答してくれます。

ただし、認証が必要なAPIには使えません。

公開されているドキュメントやREST APIの確認に限定して使うのがコツです。

個人的には期待外れだったMCPサーバー

正直に言うと、期待に反して使わなくなったものもあります。

Slack/Notion/Figma

コラボレーションツール系は、つないでみたものの日常的には使いませんでした。

理由は単純で、これらのツールは「人間が見て判断する」場面が多いからです。

Slackのメッセージを要約させても、結局自分で読み直します。

Notionのページを更新させても、レイアウトの微調整が必要になります。

Claudeに任せきれない部分が多く、MCPでつなぐメリットが薄かったのです。

たぶん私ならではのケースもあると思います。一旦個人的な所感という1ケースとして捉えていただけると。

DB系常時接続

データベースへの常時接続も試しましたが、すぐにオフにしました。

セキュリティ面の不安もありますが、それ以上に「文脈汚染」の問題がありました。

常にDB接続があると、関係ない質問をしても「データベースを確認しましょうか」と聞かれます。

必要なときだけ手動で接続する方が、会話がスムーズに進みます。

ワークフローはどう変わったか

MCPを適切に取捨選択した結果、「説明する時間」が「判断する時間」に変わりました。

以前は「このファイルを見て」「この差分を確認して」という前置きに時間を取られていました。

今は「このコードをリファクタリングすべきか判断して」という本質的な質問から始められます。

CLAUDE.mdでプロジェクト設定を育てる方法と組み合わせると、さらに効果的です。

プロジェクト固有のルールはCLAUDE.mdに、外部リソースへのアクセスはMCPに、という役割分担ができます。

/compactと/clearコマンドの使い分けも覚えておくと、MCP経由で取得した大量の情報を整理するときに役立ちます。

MCPの限界と「つながない」選択

MCPは万能ではありません。

私の場合は、むしろ「つながない」選択が正解な場面も多かったです。

まず、セキュリティが重要な情報はつなぐのをまだ躊躇してしまいます。

本番環境のDBやクレデンシャル情報へのアクセスは、どれだけ便利でもリスクが上回る気がします。

次に、常時オンにする必要はありません。

必要なときだけ有効にして、使い終わったら無効にする。その方が文脈がクリーンに保たれます。

Claude Codeでよくある失敗パターンと対策でも触れていますが、「便利そうだから全部入れる」は典型的な罠です。

Claude CodeとCursorの機能比較を読んで、そもそもどのツールを使うか検討するのも良いでしょう。

また、[Claude Code拡張機能の役割と使い分けも参考になると思います。

MCPと拡張機能、どちらで解決すべきかを考えることで、無駄な設定を減らせます。

まとめ:必要なものだけつなぐ

MCPの価値は「全部つなげる」ことではなく「必要なものだけつなぐ」ことにあります。

便利だったのはFilesystem系、GitHub系、Fetch/API系の3つ。

期待外れだったのはSlack/Notion/Figma、DB系常時接続でした。

まずは自分の作業で「毎回説明しているもの」を1つ見つけてください。

そこだけMCPでつないでみる。それが第一歩です。

全部つなぐ必要はありません。自分のワークフローに合わせて、取捨選択していきましょう。

参考になれば幸いです。