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コミュニケーションが苦手と悩む人に。人を操る禁断の文章術を読んで、相手のことに意識をむけてみよう!
仕事で「何を言いたいのか分からない」と言われることが多く、伝え方をもっと上手くなりたいと感じています。ブログを書いているのですが、もっと文章をうまく書けるようになりたい。そもそも、相手にしっかりと伝わる文章を書きたいと思っています。
最近では、デジタルツールやサービスを使う機会が圧倒的に増え、SNSやブログ、YouTubeなどを通じて情報を発信し、人に何かを伝える場面が増えましたよね。その分、効果的に伝える力がますます重要になってきていると感じます。
情報発信をしていない人でも、仕事でメールやチャット、顧客向けのDMなどテキストを使う機会はたくさんありますよね。
コミュニケーション自体が減ったという人は、むしろ少ないのではないでしょうか?
実際、僕も社会人になりたての頃は、「何を言いたいのか分からない」「言いたいことを順序立てて説明しろ」「結論から話せ」といった指摘をよく受けていました。
自分が伝えたいことがうまく伝わらず、ヤキモキした経験が何度もあります。
今では、その頃に比べれば多少はマシになったようで、上記のようなお叱りを受けることは少なくなりましたが、ここに至るまでは、いろいろな本を読んで、伝え方や文章術を学びました。
おかげで、なんとか自分の意図を伝える力を身につけることができました。
当時も今も、同じような悩みを抱えている人は多いようで、書店やAmazonにはコミュニケーション術や文章術に関する書籍が山のように並んでいます。
しかし、手に取った本の中には、内容がスッと頭に入ってくるものは少なく、また簡易すぎて自分にはあまり役に立たないと感じるものも多かったです。
そんな中で今回紹介する「人を操る禁断の文章術」は、当時の僕に真っ先に勧めたい一冊です。
今まさに、相手に文章をどう伝えればいいのか悩んでいる人には、ぴったりの一冊だと思います。
それでは、さっそく内容を少し見ていきましょう。
人を操る文章の3つの原則
まず最初に、文章はなぜ書くのでしょうか?本書では、その目的を「人を行動させること」と定義しています。
つまり、ただ情報を伝えるだけではなく、読んだ人が何かしらのアクションを起こすよう促すことが、文章を書く本質的な目的だとしています。
そして、その「人を行動させるための文章」を書くために、3つの原則が紹介されています。
この3つの原則を理解し、実践することで、相手に強く響き、行動を引き起こす文章が書けるようになるのです。
- あれこれ書かない
- きれいに書かない
- 自分で書かない
あれ、3つとも「書かない」と書かれています。(笑)これはどういうことかというと、ポイントは「自分が何を伝えたいか?」ではなく、「相手にどんな行動をしてほしいか?」という視点にあります。
さらに、ただ「キレイにまとまった論理的な文章」を書くのではなく、「相手の感情や想像力を刺激する文章」を目指すことが重要です。
そして、「自分の文章」ではなく、「相手の心の中にある文章」を書くことが、人を動かす文章の3原則なのです。
要するに、自分の言いたいことにこだわるのではなく、徹底的に読み手のことを考えて文章を書きましょう、ということです。
読者が何を感じ、どう行動するかを意識することで、相手の心に響く文章が生まれるのです。
人を動かす7つの引き金
文章から人の心の動く流れとして以下のようなことが紹介されています。
<心の動き>
魅力的なキーワードを散りばめる
↓
読み手がキーワードに気づく
↓
読もうと思う
この読み手の心の動きを想定した仕掛けとして、7つのトリガーというのが以下のもの。
- 興味
- ホンネトタテマエ
- 悩み
- 損得
- みんな一緒
- 認められたい
- あなただけの
人の悩みの種類
H:health
→健康のこと、ダイエット、外見の変化、病気、加齢
A:Ambition
→将来の夢、叶えたい希望、理想の仕事、出世したい願望
R:Relation
→人間関係、会社での人間関係、友人、知人、恋人、結婚、離婚
M:Money
→お金、収入の増減、借金、年金、住宅の購入など
上記の悩みに世代」を掛け合わせるとかなりの的中度になるとのこと
※年齢がわかれば、ほぼ確実に悩みは当てられるそうです。
相手の心を揺さぶる5つのテクニック
- 書き出しはポジティブに
- なんどでも繰り返す
- 話しかけるように書く
- 上げて、下げてまた上げる
- 追伸をつける
まとめ
コミュニケーションが苦手と感じるとき、多くの人が「自分の伝えたいことがうまく伝わらない」と悩んでいるのではないでしょうか?しかし、本書では自分のことよりも、徹底的に相手を観察し、イメージすることに重点が置かれています。
私が本書をおすすめしたい最大のポイントは、この「相手のことをとことん考える」という部分です。
コミュニケーションがうまくいかない原因のひとつに、自分の主張ばかりが前面に出てしまい、相手とのキャッチボールが成立していないケースがよく見受けられます。
情報発信には必ず何らかの目的があります。もちろん、自分が強く伝えたいことがある場合もあるでしょう。
その際にも、まずは本書で紹介されている原則やテクニックを使って「相手にどんな行動をしてほしいか?」を考えることで、コミュニケーションのキャッチボールがうまくいくようになるはずです。
実際、私自身も、以前は「うまく書こう」「伝わる文章を書こう」とばかり考えていましたが、うまくいかないことが多くありました。
そんな時に、本書が教えてくれたのは、文章スキルの向上だけではなく、その先にある「相手を考えること」の大切さでした。この視点を取り入れてから、徐々に文章がうまく伝わるようになったと感じています。
私の場合、まだ「苦手だったものが少しマシになった」程度で、人を操るといったレベルには程遠いですが、7つの引き金と5つのテクニックを活用しながら、文章を書く際に意識して取り組んでいこうと思っています。
この本は、文章を考える際に、今よりも俯瞰して物事を考え、相手の視点で見られるようになる一冊だと思います。ぜひ手に取ってみてください。