AIとの対話から生まれるもの

ここ1週間から10日ほど、AIをさらに活用しようと追加で色々と契約し、日々いろんなツールを触ってきた。その中で一番変わったのは、AIとの対話の時間を意識的に設けるようになったことだ。

今まではほとんど、自分で考えてわからないことを聞いたり、実際に作業してもらったり、目的がはっきりしたタスクをお願いするのが主な使い方だった。

ところが最近は、まだ具体的になっていないモヤモヤしたことに対して、壁打ち相手になってもらうような使い方をするようになった。

特に意識してやったわけではないけれど、おそらく今持っている自分の知見だけではどうにもならないことにチャレンジし始めたからだと思う。

漠然とした悩みを形にしてもらう

例えば、音楽制作をやりたかったけれど、そもそも楽器はできず、楽譜なんかも読めない。好きが高じてAbleton Liveというツールは持っているけれど、それなりに時間が経ってもほとんど使えずにいる。

要は「何ができるか?」という漠然としたものは理解しているのだけど、実際に自分がどう使ったらいいかがイメージできない。ただツールの名前やできることを覚えていっているだけの状態だった。

ちょっと恥ずかしいけれど、そんな状況を正直に共有してアドバイスを求めてみた。

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人にはちょっと言いづらい時ありますよね

そうすると、

「例えばこんなものを作るところから始めるのがあなたにはいいのではないですか?」

とちょっとだけ具体的な提案をしてくれる。

このものすごく漠然とした内容をちょっとだけ解像度を高めてくれるような感じが、とてもヒントになった。そこからアイデアが進む経験があったのだ。

制作フローが変わった

AIが基本的に否定してこないという特徴もあって、かなりアイデアの飛躍や目先のアクションを具体化できることがわかった。

そこから制作に使うAIの使い方が変わった。主に叩きを作っていく手順が。

今までは、叩きを作るといっても、やりたい内容や書きたい内容の箇条書きをAIに共有していた。

しかし今は、ちょっとだけ箇条書きよりも時間がかかるのだけど、叩き台の文章をざっくり書いてしまって、そこから構成や内容を詰めていくフローになった。

そちらの方が、ただの箇条書きよりも「この人はこんなことが書きたいのか」というのがAIによく伝わるらしい。

見出しの最適化や、冗長な文章をまとめたり、言い回しを整えてくれたりする。

現状では、そうやって作る方が、結果的に自分が書きたいと思っていたことに近づけるのだ。

友達と居酒屋で話しているような感覚

週末も含めてそれなりにAIと対話をしてきた。今まで気になっていたけれどできなかったことを、AIを相手に再チャレンジすることになった。話の流れで。

友達ではないのだけど、友達と居酒屋で話しているうちに何かプロジェクトが進んでいく、そんな感覚に近かった。

ほぼ常にAIと話していることになって、話している内容も複数のプロジェクトを跨いでいる。

なんとなくいい会話ができている気がするのだけれど、収拾がつかなくなってきている感覚もあって、これをスケジュール化してみることにした。

MTGの設置である。

例:2025年5月25日 10:00〜 FlutterXXXXアプリの仕様について

アジェンダ

  • ざっくり技術仕様
  • リリース時の最低限の機能精査
  • 現状の懸念点

なんだか、相手はAIなんだけど、結局進め方が人とやる感じに似てきてしまっている。

AIとの新しい関係性

そんなこんなで、AIをアシスタントであり同僚であり相談相手であり制作者でもあるという、いろんな使い方をするようになってきた。

今年は本当に仕事の進め方が変わる気がしている。(変わっている最中かな)

来年の自分はどうなるのだろう?なかなか楽しみなところではある。

ヒント:
もしAIとの対話がうまくいかないと感じているなら、完璧な質問を考えすぎず、モヤモヤした状態のまま話しかけてみるといいかもしれない。案外、そこから思わぬ発見があったりします。